答え合わせ・丸付け

塾で指導している中で、丸付けを生徒自身に行わせることがあります。あるいは、自習や宿題などで、生徒が丸付けをする場面をよく目にします。

この丸付けという作業ですが、勉強ができる・できないで丸付けの仕方が大きく変わります。

よくある例をいくつか挙げてみます。

1.最も無意味なパターン

問題を解いたあとに、合っているものに丸をつけ、間違っているものに×をつける

2.ほぼ無駄なパターン

問題を解いたあとに、合っているものに丸をつけ、間違っているものは、正解を書く

3.これでは伸びない

問題を解いたあとに、合っているものに丸をつけ、間違っているものは正解を書いて、そのあとに解説を読むだけ

4.もうひと押し

問題を解いたあとに、合っているものは丸をつけ、間違っているものは、問題を確認して、さらに解説を読んで、正しく直す

5.ここまでくれば解答も勉強に役立つはず

問題を解いたあとに、合っているものも間違っているものも、問題と照らし合わせ、解説も確認し、そして、もう1度やり直す

もっと細かく挙げられますが、簡単に分けるとこの5パターンくらいでしょうか。

勉強があまり得意でなかったり、点数が取れない生徒の多くは1番目か2番目をやっている場合が多い気がします。そして、勉強をした気になってしまうわけです。保護者の皆さまも子どもが机に向かって問題を解いて、丸付けなどしていれば勉強をしているように思ってしまいますが、ほぼ意味ない学習方法といえるでしょう。意味ないというか、身につかない学習です。

丸をつけるときに問題を見ないでやっていたらどんな問題が間違っているのか、あるいは、たまたま合っていただけなのか、その確認作業は不可能です。

さらに、正しい解答を書きこむと、できるようになったと勘違いしてしまいますので、必ず本当に理解できたかどうか確認するためにはやり直す必要があるわけです。

ですので、答え合わせもきちんとやれば、ものすごい時間がかかるわけです。問題を解く時間よりも長くなってしまう場合もあるかもしれません。

特に、数学などはそうですね。解答を見ても、解説を読んでもわからない場合もありますから、1~3番のような丸付けの仕方でみにつくわけがないのです。

問題をやっただけで、答え合わせや丸付けすらしない場合もありますが、それはもう論外です。

彩北進学塾では、ことあるごとに答え合わせの仕方、解答の使い方を伝えているので、時間はかかりますが、だんだんとどの生徒も答え合わせの時間も大いに学習の時間に変わっていきます。

「合っているか間違っているかはどうでもいいから」と極端に伝える場合があるほどです。

最近の解答集は非常に細かく、1つ1つ丁寧に解説を書いてくれているものが多くなってきました。解答の部分だけしか使わないなんてもったないの一言です。

答え合わせや丸付け1つを取っても、学習の仕方次第で、その成果が全く変わってしまうので、マルかバツかどっちかの確認のような答え合わせの仕方はやめましょう。

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