忘れられない生徒…依存

忘れられない生徒、ということでここ数週間何回かに分けてご紹介してまいりましたが、このシリーズは今回でひとまず終わらせていただきます。まだまだ紹介できますが、結局全員を紹介してしまうことになってしまいますので、またしばらくたってからということにさせていただきます。

今回の生徒は、小学5年生で入塾してきた男子で、7期生になりますが、小学生の時は、クラブチームだの、遊びだのがメインでほとんど勉強をしなかったです。塾には週2回来ていたものの、授業はやっていても宿題は忘れることも多く、ちょっとさぼりがちな感じでした。

中学生になってからは、ムードメーカーといった感じで、塾の雰囲気をよくはしてくれていたのですが、勉強面は、なかなか伸びず・・・というよりほとんど勉強をしない生徒でした。テスト前になると人が変わったかのように猛勉強をするのですが、家では一切せず、という状況で、すべて塾で勉強をする生徒でした。

そして、中3生になってから、部活を引退してからですが、ほとんど毎日塾に来るようになりました。学校から帰ったらすぐに来る感じでしたので、遅くても17時には塾に来て自習をしていました。帰りも23時ころまでやっていました。受験が近づいてきても同様で、保護者の方にお話を聞いてみたところ、やはりこのころも家では一切勉強をしないとのことでした。教科書も開けなければ、ペンを持つこともなく、本当に家での学習時間が0という状態でした。それでも塾では、ほぼ毎日平日は5時間くらい学習をして、休日は8時間くらいはやっていました。

もちろん成績はどんどん上がっていき、特に数学や社会が得意でしたので、小学生のころには考えられなかったような点数を取るようになってきました。

無事に志望校への合格を果たし、良かった、と思っていましたが、卒塾した2年後にこの生徒とかかわることになりました。

それは、その生徒の保護者の方からの連絡があったからです。

内容としては、高校生になってからは全く勉強をしない、という話でした。高校入学後のテストや1学期くらいまではまだよかったですが、2学期ころから成績が急降下で、2年生の最初のテストではほぼクラス順位が最下位近くになってしまったとのこと。

そして、状況を聞いたら、中学生のころと同様に、家では一切の学習をしていなかったのです。テスト勉強はどこでやっていたの?というほど、全く家で学習をしている姿を見たことがないということでしたので、まずはこの状況をなんとかするべく、再び、入塾して、週1回ではあったものの、学習をする時間を確保しました。

彩北進学塾は、好きなだけ自習ができますし、小学生でもたくさん自習にきます。ましては中3になったらほぼ毎日来るような流れを作っていますので、その7期生の時も、変わらず同じような流れでした。

しかし、この時に「塾への依存度が高すぎると高校生になってから大変かも」と気づきました。学習する習慣をつけて卒塾させてきたつもりでしたが、こういう短所があったわけです。

ですから9期生からは、塾での自習はもちろん継続はさせていましたが、「必ず家で1人で学習する時間を作る」ことの重要性も話ました。たとえ30分であっても自分一人で勉強をする形を作って卒塾させるようにしています。

彩北進学塾は、卒塾生限定で高校部もございますが、この先大学生、社会人となったときに困らないようにしてあげるのも大切な仕事です。ですから、塾に依存するのももちろん大事ではあるものの、塾がなくてもやっていけるようにといつも考えながら生徒たちと接しております。学年が上がるにつれて徐々に離していくということです。よって中3生の自習は塾で長時間やっていますが、塾に来る前か帰った後で、1人でやる時間を確保することを伝えています。塾がお休みの日が最もチャンスがあります。自分で考えて自分の家で取り組むことができますので、そういう流れで今後もやっていきたいと思います。

------------------

☆彩北進学塾 中学部保護者会

   7月13日(土)18時30分~実施

コメント


認証コード1484

コメントは管理者の承認後に表示されます。