目的を持って学習を

どんなことでもそうですが、何かをやる場合、ただなんとなくやっているのと、きちんと目的を持ってやるのでは雲泥の差になってしまいます。

例えば、スポーツ。

私は中学校の時は、卓球部に所属しておりました。練習内容は時間で区切られていて部長から指示が出てそれを行うのですが、何もなく自由のような時が時々あったのですが、こういう時間をどう使うかでその後が変わると思います。それを実感したのは、何とも遅く、大学の時でした。それも教育実習の時です。

自由というのは、何でもいいということですから、何でも来た球をただ返すのではなく、この時間には、これを練習しようとか、このコースに打つ練習をしようとか、バックハンドのドライブを重点的にやろうとか、決めなければ、無駄な時間を過ごしているのと同じですね。

勉強もまさにこれと同じ。

宿題は内容が指示されておりますが、自由なのが、自主勉(家庭学習)です。

1日に何ページを行う、などというページは指定されているのと毎日やる、というルールくらいしかありませんので、内容はほぼ自由ですね。

先ほどの例と同じようにこのページで何をするのかが非常に大事です。毎日やるものですから、それは、先々大きな差になるのは明らかです。

やはり、実際に、学力の高い生徒とそうでない生徒では、この自主勉のやり方やないようにかなりの差を感じております。

良く書いておりますが、できない生徒は、何をやろうという前に、「どう埋めようか」「早く終わらせる方法」「なるべく手間がかからないもの」などを行うわけです。内容ではなくて、いかにいっぱい埋めて早く終わらせるかというところにスポットが当たっております。

よって、過去にやったもので答えが書いてあるものをそのままただ写すだけだったり、意味もわからずにただ英単語を殴り書きしたり、漢字を大きく書いて、ひたすら埋める作業に徹したり、挙句の果てに勉強ではなく、ただの1日の振り返りを書いたり…

提出することが必須なので、やらなくてはいけないのはわかりますが、ほぼ時間の無駄ですね。1つも頭に入らないどころか、勉強をしていることになりません。であれば、やらないほうがまし、というレベルになっています。

こういう生徒の場合は、宿題も同様に、早く終わらせる方法、手っ取り早くなんとか終わらせることを目的にしておりますので、せっかくやってもやったものは身につきません。

せめて自主勉くらいはしっかりやってもらいたいものです。この程度の学習が毎日できないようでは先が思いやられませす。

自分は何ができて何ができないのか、何が点数になっていないのか、何が嫌いなのか、現状はテスト結果や通知表、普段の授業などでも分かっているはずですから、点数を取るためには何をすべきか考えるまでもありません。

そこをこういった自主勉などでやれば、この先が変わった結果になるはずなのに、自ら放棄しているのと同じことではないでしょうか。

これではいつになってもできるようにならないですし、それどころかマイナスに働くことにナルでしょう。

数学がの計算が苦手なら「毎日必ず10題は計算問題を行う」とか、社会が苦手であれば、「1日5個ずつでも語句の意味を覚えていく」とか、英語であれば、「英単語を覚えるまで練習する」とか・・・なんでもありますね。挙げたのは一例ですが、やるべきことの目的をしっかりと決めて取り組むべきですね。特に時間がない時こそ、狙いが定まっていれば、無駄な学習をしなくて済みますから。

ぜひ学校の自主勉を無駄にせずに活かしていきましょう。先生のためにやる宿題でもなければ、親のためにやるものでもありません。怒られるからやるというのも違うでしょう。

勉強する時間を強制的にも作ってもらっているわけですから、どうせ時間を使うのであれば、意味のあるものにしてください。

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