10歳過ぎたら親は勉強に関わりすぎずで

多くのご家庭で子どもが勉強しなかったり思うように行動をしてくれなくてイライラしたり悩んだりすることがあると思います。(ないかな・・・)

もともと彩北進学塾を開校するときから思っておりましたが、勉強できる・できないの前に、勉強するような環境や気持ちややる気の部分を重要視していこうと考えております。

彩北進学塾では、子育てと同じように勉強についても自立させていかなくてはならないと考えます。

ですので、最終的に高校合格、という目標はもちろんですが、同時に、自ら学ぶ「自学自習」の習慣をつけることを目的としております。あわせて、そのための「学習意欲の向上」をさせることを常に考えております。

彩北進学塾ではこれまでに約160人ちょっとの卒塾生がおります。そして、私自身は塾での指導歴は、約23年となりますので、彩北進学塾を開校する前から塾に携わってきております。

そんな中で、親と子どもの関係というのをここ5年くらい特に意識を強く持って子どもたちを見ております。

個人の性格や育った環境、また、親との関係性によって異なる部分も多いですが、それと同じくらい、共通したものもあることがわかってきました。

ですから、最近では、保護者の皆さまにも面談やその他の機会でできる限り子供との接し方や勉強への関わり方などもお話するようにしております。

前回の保護者会でお話しする時間がなかったので、3学期に1度、思春期の子どもをもつ親のための説明会を行う予定です。

では、例えば、勉強への関わり方という面で言えば、10歳くらいを過ぎたらあまり子どもの勉強への干渉はしてはいけないと思います。まして、15歳過ぎたらすででわが子というよりは他人と思ったほうがよいかもしれません。

かといって、全くの無関心ではいけないので、ちょうどよい距離感というか入り方が大事になってきます。

「勉強しなさい」と怒ったところで、やらない子はやりませんし、やっていたとしたらそれは恐怖や力で無理やりですので、子どもは表面上はやっているフリをしているということになります。

逆に、何があっても全くの無関心で、ほぼ放ったらかしでは、子どもは不安になってしまいます。

日常生活で考えてみると分かりますが、例えば私もよくありますが、電気屋さんにふと寄ってみた時に、店員さんがずっと見ていたり、ついてきてあれこれ説明してきたり、進めてきたり入りこんでくると、選べなくなるどころか買うのをやめて店から出たいと思いますよね。または、ちょっと気になるものや聞きたいことがあったときにあちこち探しても店員さんが見つからないと、やはり買うこと自体を辞めてしまう可能性のほうが高くなります。

ですから、子どもの勉強に対しても同じように、あれこれ入り込まれても、全く無関心でもやる気は起きないのです。

子どもが自らやろうと思えばそこから伸びるのは早いです。自分の意志で勉強を始めた時は、吸収力も違います。今までは何だったの?と思うほど結果が変わってきます。ですからできるだけ早くその時を迎えさせたいと思っております。

親のほうが焦ってしまったり、怖い顔をして子どもを締めつけていたり、全くの無関心でいるうちは、なかなかそうならないのが実情ではないでしょうか。

以前も書きましたが、勉強はやらないで困るのは本人であって親ではありません。子ども自身の問題なのです。そして、家ができるだけストレスフリーになる状態を作ることが非常に望ましいのです。家の中で子どもが親に気を使っていたり、怒られないように良い子でいるフリをしているのはどう考えても不自然です。家に帰ってくること=安心できる場となるようにしてほしいと思います。

そして、勉強は塾に(学校に)任せてほしいと思います。

餅は餅屋です。

特に、親子で勉強をやるとほぼ喧嘩になって終わりますので。

10歳を境に少しずつでも勉強でも自立できるようにしてあげることが親の役目の1つです。

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