埼玉県公立高校入試問題を見ると・・・数学(学力検査問題)

新型コロナウイルスによる小中学校休校の影響でバタバタした数日間でしたが、本日、保護者の皆さまへは明日以降の対応を配信いたしました。

さて、そんな中ですが、ようたく先日行われました埼玉県公立高校の入試問題をじっくり見ることができました。

何回かに分けて各教科の特徴や今後(来年度)に向けて注意するところを書いてみようと思います。

今回は、学力検査問題の「数学」です。

まず問題を見て驚いたのが、大問1でした。

大問1は小問集合ですが、昨年までの小問数11問だったのに対して今年は、16問と5問も増えました。よって大問1だけで配点が65点にもなりました。

詳しく見てみましょう。

○の数字は習う学年です。

⑴ 文字式の計算 ①

⑵ 正負の計算 ①

⑶ またまた文字式の計算 ②

⑷ 1次方程式 ①

⑸ 平方根の計算 ③

⑹ 因数分解 ③

⑺ 連立方程式の計算 ②

⑻ 2次方程式 ③

⑼ 平行線での角を求める問題(錯覚を利用) ②

⑽ 2次関数の変化の割合を求める ③

⑾ 空間図形(三角柱でのねじれの位置) ①

⑿ 反比例の特徴を聞く問題 ①

⒀ 円錐の高さと体積を求める ③

⒁ 確率(さいころ2つを同時に投げる) ②

⒂ 平均値と中央値を求める ①

⒃ 標本調査 ③

となっております。

正直、非常に易しい問題ばかりです。

教科書にある問題程度といってもよいでしょう。

本庄高校あたりの受験生であれば、ここの65点はほぼ落とさないでしょう。

よって、この段階で例年よりも平均点が上がることが予想できます。

問題は県教委のホームページなどで確認できますが、中学1年生や2年生も既習事項であれば確実に解けそうな問題になっておりますので、ぜひ見てやってみてください。中2であればすでに16問中10問は解けますので。

そういう意味では、基本的な問題しかありませんので、いかに基礎基本の徹底をするかが非常に重要です。この小問1で落とすようではいけません。来年度以降も同じような傾向であるならば、大問1の65点は確実に得点することが必要となります。

大問1の学習方法は簡単です。毎日コツコツと継続して解くことです。簡単だからやらなくてもいいか、ではありません。毎日やることがミスや間違いを防ぎます。受験生には、大問1のような小問は毎日必ず学習の中に入れるように伝えております。1問4点のものが多いわけですから、1問の重みを感じて、真剣に解くことが大事です。

ちなみに大問2ですが、

⑴は、作図の問題でした。これは垂線の作図。

教科書の例題程度の問題でした。中学1年生のほうが習ったばかりですから普通にできそうな問題です。

⑵は三角形の合同の証明でしたが、直角三角形の合同条件を使った証明問題で、それほど難しくはありませんでした。定期テスト程度の問題といった感じで、これも中学2年生ならまさにリアルタイムで期末テストの範囲にもなっていたでしょうから解けると思います。

この大問2では、11点の配点になってますので、大問1と合わせるとすでにここまでで76点です。

相当平均点が上がりそうな予感。

当塾の受験生もほぼ全員が70点前後までいってます。

昨年までのように学校選択と同じ問題はないので、比較的、点数が取りやすい問題となりました。

ちょっとしたミスやうっかりが点数を下げてしまいそうな感じですので、中2以下の人たちは、先ほど書いたように基礎基本の徹底を繰り返しで確実に点数を取れるようにしておくべきでしょう。

大問3と大問4はまた別の機会に書きますね。

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