親の思い込みと子どもの可能性

1つわが子の話から入らせていただきます。

私は2人子どもがおります。現在、長男7歳、長女3歳です。

当然、小学校・幼稚園は休校・休園中ですが、このくらいの年齢ですから家でじっとしていられるわけもなく、3月中はよく近所にある誰もいない公園で遊んだり、近くの川で遊んでいました。私が自転車で出かけるのが好きなので、長男と一緒に自転車で往復18kmくらいを走ってきたのですが、その時も、よくこの距離を自転車で走れたな、と思いました。それを見ていた下の子が自転車に乗りたがって仕方なかったので、乗せてみたところ、もしかしたら乗れるかな?と思いました。

それから数日後に、練習をしてみようかと思い、自転車に乗らせてみたところ、わずか数分で乗れました。もちろん補助輪は1度も使わずです。そこから数日で自分でスタートで切るようになり、止まれるようになりました。この時、まだ3歳4か月。

この時点でもまあすごいかなと思ったわけですが、上の子もぎりぎり3歳終わるかなというときでしたし、私自身も自転車には3歳で乗れたそうですから、やってみればできるものだと思いました。

下の子が毎日自転車に乗りたがり、4月に入ってからは毎日往復10kmを走っております。

そして、先々週は、試しに遠くまで行ってみようと思い、往復約20kmに挑戦。上の子は当然大丈夫でしたが、下の子も全然平気でした。

さらに先週は、高崎から自宅まで約35kmを3人で自転車で走ってきました。

大人でも35kmはほとんどの人が嫌がる距離ですが、7歳、3歳2人とも全く大丈夫でした。下の子は自転車に乗れるようになってからわずか1か月で35kmの道を走ってしまいました。将来は、自転車レース関係の仕事でしょうか笑

まあそれは良いとして、ご覧のように、親がまだ無理、と思ってしまいがちですが、意外に子どもはやれば何とかできるのものですね。鉄棒なども平気でぶら下がっていますし、高いところからも飛び降りてます。危ないと思うのは大人だけ。ほんとうに危険な場合は止めなくてはいけませんが、結構いろいろなことができると思っております。できなくて当たり前、というスタンスでもよいのですが、かといって、やる前からなんでも止めてしまっては、可能性を消すことになってしまいます。無理かどうかはやってみないとわからないのです。塾ではなくそろばんのほうですが、年長さんから受け入れています。それは年長さんではまだ早いのかと思う方も多いのですが、実はなんだかんだで結構大丈夫なものです。年中さんだと座っていられない子が多いので今までは一度もおりませんが、可能だと思うこともよくあります。

このことを小学生・中学生に置き換えても同じですね。

うちの子にできるわけない、などと思うのは親の思い込みに過ぎません。うちの子は馬鹿だから、とか、難しい問題は無理に決まっている、と決めつけてしまうのは危険だということです。そう周りから言われるから、本人もそう思い込んでしまうのです。だから自分はできないんだ、と思ってしまうケースと、どうせそう思われているならできるようにならなくてもいいやとなるケース。

もちろんなんでもかんでもできるわけではありませんし、現実にできないことも多々あるでしょう。それでも本人ではなく、親のほうが大きな希望を抱かないのは本人がかわいそうですね。

「大丈夫、お前ならできる」「そのうちできるようになるよ」「できるようになったときのことを想像してごらん」のような言葉がけがほしいものです。

実際、小学校後半になると本人の能力やモチベーションによって左右されることが多くはなりますが、かといって、ダメ出しをすることはありません。むしろ子どもたちが、「やっても無駄」みたいなことを言っていたら、「やってごらん」という前向きな言葉をかけていただけるとよいと思います。

成績も同じです。点数が悪かったときに、「またこれしか点数取れないの?」「これじゃ高校に行けないよ」というのではなく、「何がいけなかったのか一緒に考えよう」「努力していたのも頑張っていたのも知っているけど、何かが足りなかったのか、何かやり方がいけなかったのか考えてごらん」のような声がけがいいと思います。

ダメ出しは、ますます子どもの可能性ややる気、モチベーションを下げてしまいます。

現状のように、休校期間中は特に、家でダラダラしている子どもを見ると「ダラダラしていないで勉強しなよ」と顔を合わせるたびに言ってしまいたくなりますが、頭ごなしに言うのではなく、子ども自身に実行可能な計画を立てさせ、そして、自分自身で立てた計画と約束をして実行させるのが良いですね。

計画がおかしな内容では困りますので、彩北進学塾ではある程度やることリストのようなものを学年ごとに配布しております。

そして、先日も書いたように、「やる気は最初からあるのではなく、やっていると出てくるもの」という考えのもと、まずは机に向かって毎日やるべきことを提示しております。

ただ、これも毎回書いているように生活リズムが崩れつつあります。仕方のないことですが、これが最も困ることですから、GW明けはここの部分の対策を図っていきます。

彩北進学塾

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