何のために勉強しているの???

勉強をしている生徒を見ていると、この生徒は何のために勉強をしているのだろうか?とふと思うことがあります。そして、だいたいが本来の目的や意義からずれている場合が多いのです。そうするとなかなか成果も出ないですし、大人になってから非常に困ることが多くなる気がしております。

本来の目的や意義というものに正解があるかどうかは私にもわかりませんが、少なくとも、「苦手なものを1つでもなくしたい」「成績を今よりも上げたい」「志望校に合格したい」「勉強ができるようになりたい」「将来の夢のために少しでも良い結果を残したい」などが塾に来る多くの理由だと思います。

これがなかなか実際はそうなっていないようで、勉強の仕方1つを見ても上記の理由には程遠い感じになっている生徒がいるわけです。

例えば、「特に何も考えず、とりあえずやることになっているからやる」とか「言われるからやっているだけ」のような場合と、「宿題や提出物をやらないと周りからいろいろ言われるから」とか「やらないと怒られるから」などの理由も多いのです。さらに「周りが塾にいっているから自分もなんとなく…」という理由もあるかもしれません。

同じ時間、同じ量をやるにしても、やはりこの気持ちの部分は非常に重要です。取り組む姿勢が結果につながっていくのです。

勉強が好きな人はほとんどいないかもしれません。しかし、勉強は続けていくと面白さもわかってきます。面白さまで行かなくても、以前も書いたようにやっているとやる気も出てくるのです。ですから、いくらかの強制や無理やりな部分は最初は必要かもしれません。

それでも、誰かに怒られるのが嫌で勉強をしていたり、やらないと評価にならないから、とか、やったら何かの褒美がもらえるからのような理由でやっている限りは、いつまでたっても本当の学力は身につきませんし、力もつきません。さらに言えば、結局は成績も上がらないのでやっている本人も周りもつらくなってしまうばかりです。

まずは自分のために勉強をする。そしれいずれは、その勉強が将来誰かの役に立つという人のために勉強をするに変わっていけばいいのです。

先ほども書いたように勉強は最初はつらいかもしれません。でもいやなことから逃げてはいけないのです。これから先も勉強以外で逃げ出したくなったり、嫌になったりすることが多々あるのです。勉強の理由の1つにはそういったいやなことから逃げないための練習もあるのだと私は常に思っております。

やりたくないから、頑張れないから、という理由であきらめたり辞めたりするのは、「嫌ならやめればいい」という生き方を選んでしまうものだと思います。自分の身に危険があるような場合や理不尽な場合は逃げても辞めてもいいと思いますが、そうでなければそれを乗り越えていく力を勉強を通して身につけてほしいものです。

これから夏期講習が始まります。ぜひ、本来の目的や目標をもう1度確認して、1つでも多く苦手を減らせるような、そしてできないところをできるようにするように頑張りましょう。

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