友達と一緒に勉強!?

深谷市にある埼玉県公立高校入試に強い彩北進学塾のブログです。

さて、タイトルにも書きましたが、勉強は1人でやるほうがよいのか、友達とやる方がよいのか…という話題です。

ある中学3年生の話ですが(今年の中3ではないです)、塾に入塾してから受験直前まで塾に自習に来ることがなかった生徒がおります。塾で自習するメリットなどを話してもダメでした。家で勉強をしているのか非常に微妙な感じだったのでよくよく聞いてみると、友達とやっているということでした。なんだかんだ聞くと、ちょくちょくではないにしろ、友達と集まって勉強をする、という生徒は塾生でも多いようです。

たまたまその話を思いだしたので、勉強は1人でやったほうがよいのか、それとも友達とやったほうが良いのかを書いてみることにします。

おそらく意見はいろいろあると思いますし、どちらにもメリット・デメリットがあると思います。先ほど、検索をしてみたところ、それぞれで意見が分かれていたり、やはりどちらも良い点・悪い点があることが多く記事として見られました。

私自身の意見は、結論から言えば、「1人でやる方がよい」となります。

これまでの私自身の経験と、今まで指導してきた中で接してきた生徒を見ての意見です。反対意見があるのは承知しておりますが私の考えということでご了承ください。

まず友達と勉強会のようなことをやって、きちんとやった人を見たことがないということです。勉強をしに行く、という理由で出かけるわけですが、勉強のほうが時間が少なく、それ以外の時間はほぼ遊びです。おしゃべりしたり、ゲームをしたり、マンガを読んだり、ジュースを飲んだり・・・

ですから友達と勉強をする場合は、絶対にダメなことがあります。それは、誰かの「家」でやることです。家でやると上記のように誘惑がたくさんあります。家という場所は、中学生にとってはもはや勉強する場所ではないのです。そういう環境で勉強会など成り立つわけがないのです。せめておしゃべりや無駄なことができない「図書館」や「公民館」など勉強をせざるを得ない状況ならまだしも、遊びの要素が入ってしまう空間ではほぼ無意味と思っております。

さらにダメなことは、「勉強を本当にする」という気持ちがない人とやると上記のようになるのです。みんなで勉強、といえば親も安心です。頑張ってね、となりますが、勉強という口実のもと集まれるので逆効果になりかねません。最初から遊ぶことが目的かもしれませんので、しっかりと勉強をする意欲のないメンバーや集まりに参加するのは時間の無駄かもしれません。あくまでもお互いを高める、一生懸命やるというメンバーでないと成立しません。

最も効果がない勉強会は複数の男女が一緒にやるものです。男子と女子ではやはりさまざまな面で違いがありますので、それは勉強面にしても同じことです。友達同士で勉強はあくまでも同性同士でないとこれもなかなかうまく成り立たないという傾向にあります。

また、人数が多くなればなるほどダメな傾向があります。大勢で切磋琢磨しながらというのは理想的ですが、その中で1人でも集中力が欠けてしまったり、飽きてしまう人が出ると、人間は楽な方を選びますからそちらの方向に流されてしまいます。

私の中では2人が限度だと思っております。3人寄れば文殊の知恵、という言葉がありますが、友達同士の勉強会は3人寄ればみんな遊ぶ、と思っております。まあいいか、という気持ちが働くからですね。

大人でもおそらく必要にかられている勉強ややるべき作業を友達の家でしたら長続きしないと思いますので、中学生ができるわけがないのです。

テスト前などは部活動もなかったり、時間的に余裕があるのでみんなで勉強をしよう、という話になることが多いようですが、本当に勉強する気があるならテスト前こそそれは断るべきでしょう。大事な時間を別の時間に取られるのがオチですから。

そして、今まで多くの学年1位やトップ層の生徒を見てきましたが、彼らは友達と勉強会のようなことをしていませんでした。友達の家でやることは絶対になかったですね。ほとんど誰かと一緒に勉強することはなかったですが、どうしてもの場合でも、必ず「場」を変えていました。やはり複数でやることになったとしても図書館、公民館などを使っていましたし、すぐに飽きて、場所を変えようかといってどっかに遊びに行くようなこともなかったです。

まあ1人でできる生徒は誰かと勉強をする必要がないわけですから必然的にそうなっていると言ってしまえばそうなのですが・・・

さらに私が思うのは、最終的には勉強は「孤独」なものと思っている点です。自分一人でできるようになることが理想です。

友達とやるメリットはもちろん理解しております。

メリットは、お互いに刺激になるのです。友達も頑張っているから私も一生懸命やろうという気持ちになります。負けたくないという気持ちも生まれるかもしれません。さらに、分からないところを教えあうことができるというのが最大のメリットでしょうか。問題を出しあうこともできるので、よく書かせていただいておりますが、他人に教えることは、勉強において非常に効果的な学習法です。アウトプットだからです。アウトプットは何よりも重要なものです。

ただそのメリットも実はデメリットでもあります。

特に、教えあう、問題を出しあうというのは難しい点が多いのです。それは、勉強をしている最中に質問されるとそこで集中力が切れる可能性があります。問題を出しあうにしてもお互いの学力差ややらなくてはいけないことが異なるという点です。自分のペースが守れないというデメリットということですね。

アバウトな感覚ですが、偏差値が55くらいより下になってきたら友達と一緒に勉強=遊んでしまう、ということでしょうか。偏差値が55を超えるような生徒はむしろ最初から1人でやれるでしょうから、結局、友達と一緒に勉強はあまりよいことではないという結論に達するわけです。

1人でも勉強できないのに、友達と集まって勉強するか、といったらその方が無理があると感じます。

1人でやっているとなかなかはかどらない、モチベーションが上がらない、というときは友達とやったほうが良いという意見を目にしますが、今まで書いてきたようなことをふまえてということになるでしょう。

まとめるとこうなります。友達と一緒に勉強する場合の条件。

・誰かの「家」に集まってやることはしない

・男女が混ざっている勉強会はダメ

・3人以上も良くないので、できるだけ2人にする

・ルールを決めておく

 (何時まではおしゃべりしない、休憩は何分、質問はこの時間にする、など)

・場を変える(図書館、公民館など)

・勉強をする、という意欲が本当にある相手のみにする

・勉強会をする日はその他のことは休憩時間以外はしない

・親に勉強をしてきたというために、とりあえず簡単にできるところだけをやって繕うようなことがあってはいけない

という感じでしょうか。

先ほど書いたように、できるだけ1人でやるほうが良いと思います。

また、塾に通っているならば、塾がよいでしょう。それは、友達がいても、やらざるを得ない環境になっているからです。また、無駄な私語をすることもないですし、ある程度監視下にあるので、どうしても1人でできない場合は、そういう場を使うのが良いでしょう。

最終的にはそこに話が行きますが、1人でできない場合は、塾でやるのがベストということになります。

家はリラックスする場、友達の家などは遊ぶ場、そして勉強するのは塾で。これでよいのではないでしょうか。

塾に来れば思う存分、勉強できますし、もちろん質問もできます。友達とは違いますが、問題を出しあうこともできますし、説明するアウトプットの作業もできます。何より、周りもやっているので良い刺激にもなります。

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