親子はむずかしい(子育て)

日曜日ですので、塾長自身のことを書いてみますが、今回はまた少し違った角度から。と、同時に、子育てについても書いてみますので、参考にしてみてください。

塾長である私自身にも子どもがおりますが、子育ての難しさを日々感じております。それぞれの年齢でいろいろな問題が出てくるわけです。

私自身は、3人の子どもがおりますが4つずつ離れているので、現在、8歳・4歳・0歳となっております。私自身がこういう仕事をしておりますので、子どもたちと会うのは午前中とお休みの日くらいですので、ほとんど午後や夕方、夜などはどうしているのかもわかりません。

1番下はまだわかりませんが、兄弟でも本当に性格や能力の違いに最近はびっくりします。一番上の子は、運動は全くだめ。それに対して2番目は、こちらが驚くほどの運動能力。他にも違うことばかりで面白いといえば面白いですね。

そうそう、「親が塾の先生だと塾に行かなくてもいいし、さぞ勉強できるんでしょうね」なんてことを言われることもありますが、そんなことはないですね。何しろ、わが子に勉強を教える機会がありませんし、8歳の子は、起きている状態で会うことがないに等しいからです。また、もっと言えば、「わが子は別」ですね。やはり勉強は他人が教えた方がよい、と思います。親が勉強できたり教えることができたとしてもわが子に教えるのは未就学の時、どんなにいったとしても小学2年生まででしょうか。

また、親子ほど人間関係がむずかしいものはないといつも実感します。勉強だけに限らず、生活面もそうですね。しつけなどは本当に大変だと感じます。親はわが子のことを分かっているようで実は分かっていないことが多く、さらに親の威厳や権力といった上下の関係にしがちです。子どもからすると親ほど面倒くさいものはないという状態がおそらく一生続くのかな、とも思います。それでも切っても切れないのは親子ですし、また、必要不可欠な存在でもあります。

これまで塾指導歴24年の中で多くの生徒と保護者を見てきましたが、親子関係はいろいろで1つとして同じような家庭はなく、みんなそれぞれに個性があります。入塾時の面談や三者面談、または保護者面談をしていると抱えている悩みもそれぞれですし、子どもに対する考え方も違えば、子育ての方針もみんな違うわけです。関わり方がすべて異なるということですね。

まだわが子は小学2年生が一番上ですが、思春期を迎えた子どもが一番大変だということは実感します。そのうち、わが子も「親がウザい」という時期が来るのでしょうし、反抗期が来て殴られそうな予感もします笑。

それでも親であれば誰もがわが子の幸せを願い、よりよい生活をしてほしいと思うものだと思いますが、それがなかなか空回りして、関係がぎくしゃくしたり、子どもが我慢をしたりということも多くあるのではないかと思います。

ある意味、毎年小中学生、高校生を見ているのでこんな風になるのかな、というサンプルがたくさんあるので、覚悟はできておりますが、1つ考えているのは、絶対に子どもをコントロールするようなことはしないと決めております。反抗期や思春期になれば、隠し事もするでしょうし、悪さもするでしょう。また、親の思った通りに行動もしないでしょうし、無視もするでしょう。それでも子どもを上から見るようなことはしないでおこうと思っております。

子どもは親の人形でもなければ、部下でもないですね。10歳を過ぎたらできるだけ対等に見ていきたいと思っております。縦の関係はうまくいきません。横の関係で、お互いを尊重していく必要があると考えます。

頭ごなしに叱りつけたり、力や権威で押さえつけたり、行動をコントロールしようと思えば思うほどおそらく子どもが持つのは反発だけです。反発は良い方向には向かわないのです。親の前だけいい子の完成です。自我をもった人間を支配しようと思うことが間違っているのです。

以前も書きましたが、こういうケースはあまり良い方向にいきません。それは関係ないものを結び付けるケースです。

極端ですが例えば、こんな感じです。

「勉強しないから夕食抜き」

「部屋の掃除をしないからスマホ没収」

「漫画ばかり読んでいるからクラブチーム辞めさせる」

のようなことですね。

勉強と夕食には何の関係もないですし、掃除とスマホにも何の因果関係もありません。漫画読んでいることとクラブチームは一切関係がないですね。

こういうことが良く行われていると思います。

勉強しないから通信教材を辞めさせる

部屋の掃除をしないから子ども部屋をなくす

漫画読んでいるから漫画没収

のようなつながりならわかりますが、親はどうしても子どもが嫌がることを優先してしまいます。つながりは全く関係ないのです。これは、そのまずい行動が修正するかというと全く効果がないのです。怒られたくないから、とか、その結果になるのが嫌だから、という理由でその行動を修正するだけで根本的な解決にはなりません。むしろ、気持ちの中では悪化しているはずです。反発する気持ちが芽生えても、反省や修正にはつながりませんので、お気を付けください。

もう1つ、子どもに手を挙げるのは最悪です。口で言って分からないとつい手が出てしまうこともあるかもしれませんが、叩いたところで何を分からせるのでしょうか。何を伝えたいのでしょうか。親が我慢できないだけですね。そもそも怒るというのは、「自分の思い通りにならない時」に人間は怒るのです。

思い通りにならないのが子育て、という前提を持っていないとおかしくなります。

また、これは良いことでも同じです。

留守番してくれたからケーキ買ってきた。というのも留守番とケーキは結びつきません。留守番してくれたことに感謝や親の気持ちを伝えれば十分です。モノを与えたら子どもが覚えるのは、留守番しているとケーキがもらえるという流れです。ケーキがなくなると留守番をしないかもしれませんし、もしかしたらケーキじゃ物足りなくなってもっと良いものをとエスカレートしてしまいます。

モノで釣るのは簡単ですが、本当の意味でのよい行いにはつながっていないですから、しっかりと親の気持ち、「留守番してくれていたおかげでお母さん助かったわ。お母さんはうれしい」と伝えて頭名でで上げれば十分子どもはうれしくなりますし、もっと留守番をしようという気持ちが生まれるでしょう。

叱ると褒めるのは難しいという記事を以前にも書きましたが、子育てはとても奥深いものです。子どもの気持ちを大切にしていくことをまずは優先していきましょう。

スクールウォーズという昔の番組での名言がありますが、まさに子育てはこれです。

「相手を信じ、待ち、許してやること」

これこそ親子関係で最も必要な精神ではないでしょうか。

私自身はこれに加えて、「相手の言うことを無条件で耳を傾けてあげること」だと思っております。親はえてして子どもの言うことを最初から遮ってしまったり、決めつけたりしてしまいがちですが、我が子を追い詰めたり追い込んだりしてはいけません。

子どもを信じる勇気、これこそが最も子育てに必要なことだと思います。それは勉強でも同じことです。

わが子を最後まで信じることこそ、子どもが安心して勉強できる環境につながるのではないでしょうか。

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