埼玉県公立高校入試問題を解いてみて(数学)

年長さん・小学生対象のそろばん塾ピコ深谷校を併設している彩北進学塾のブログです。

さて、先日は「埼玉県公立高校入試問題を解いて(国語)」という記事を書きましたが、今回は「数学」について書いてみたいと思います。

今回は学力検査問題の数学です。

まず全体としては昨年度と同様に解きやすい問題が多かったです。

大問構成は4つ。小問数23と昨年度と全く同様になっております。

新型コロナの影響で中学3年生内容の後半が削除された分、中学1年生の範囲が増えました。

まずは大問1。

16題の出題で、この大問1だけで65点分の配点になっております。

(1)~(11)までは基本的な計算しかありませんので、確実に点数を取りたい問題となっております。

(12)は立方体の展開図を組み立てた時に平行になる面を探す問題でしたが比較的容易な問題ですので、解答はしやすかったと思います。

(13)に有効数字の問題が出ました。しっかりと学習をしていれば問題なかったと思われますが、久々の出題なので、手を付けていなかった生徒にとっては難問のようになってしまいます。

(16)が記述問題になってましたので、この問題は難しかったと思われます。この問題だけが配点が5点ですので、ここを外しても60点の配点になります。

大問2。

こちらも昨年度同様、2題でした。

そして、作図も関数の問題もどちらも基礎的な問題になっておりましたので、こちらも解きやすい問題でした。難問ではないのでここでもしっかりと得点ができたのではないでしょうか。各5点ですので、この大問2で10点分の配点になっております。

大問3。

整数を扱った問題が出題されました。

ふだんあまり学習する機会が少ない単元だったので、驚いた生徒もいると思われます。証明も含め、問題自体は基本的な問題だったため、問題文を正確に読んでいけば、そこまで難しい問題ではありませんでした。こちらも配点は10点分です。

大問4。

図形の問題でした。今回は平面図形からの出題になりました。

今回の(1)は相似の証明問題でした。

この相似の証明問題は、教科書の例題や基本中の基本問題で、根拠もわかる問題になっていたので、得点できた生徒が多いことと思います。

(2)は線分の長さを求める問題で、(3)は面積を求める問題でしたが、図形の性質を理解しているかどうかが問われた問題でした。しっかりと広い知識を要求された問題です。

この大問4は配点が15点分です。

最初にも書いたように今回の入試は、中学1年生の範囲が多くなりました。100点中42点分が中学1年生の範囲となりました。

例年は、中学3年生の範囲が最も配点が高くなります。(昨年度は中学3年生の範囲で45点分、中学1年生の範囲では、29点分です)

平均点も昨年よりも上がるか同じくらいな気がします。70点近くが平均点になるのではないでしょうか。

例年そうですが、やはり数学の学力検査問題は、大問1をきっちり得点することが合格か否かを左右すると言っても過言ではありません。日々の計算や基礎基本の問題の徹底が後々響いてきますので、1問1問を大事にして、常に本番だと思って解く練習をしておきましょう。

入試問題

コメント


認証コード7912

コメントは管理者の承認後に表示されます。