頑張っている!?

深谷市にある彩北進学塾です。

さて、最近ある生徒がよく以下のように言ってきます。

「最近の私、すごく頑張っているんだ」と。

あるいは、「超勉強してるし」。

生徒自身の口から出てくる「頑張っている」アピールは基本的にそれほど頑張っていないか、本人的には頑張っているんでしょうが、あまり身になっていないパターンがほとんどです。

それは、今までや普段全然勉強していない生徒がたまたま多くの時間をかけてやった時に、私えらいでしょ?的な感じになることが多いからです。また、毎日確かに頑張っているのですが、何かをただやっているだけでほとんどが無意味な学習をしている場合は、頑張っているんだという話し方になります。

なんでもそうですが、頑張っているかどうかはこちらからはすぐにわかりますし、本当に頑張っている人はわざわざ「頑張っている」とは言わないのです。頑張っている人は毎日頑張っているのでそれが当たり前なので、本人は頑張っているとは思わないということです。大人でもそうですが、仕事をしてきて「今日は頑張って働いてきたぞとは言わないはずです。毎日頑張っているわけですからそれが普通です。

よって、ご家庭でもお子様が「頑張ってるよ」的なセリフを発している場合は、それをうのみにしてはいけません。かといって、けなしてもいけません。先ほど書いたように本人の中では頑張っているわけですから、まずはそこは一旦受け止めて認めてあげることが大事です。「あんたの頑張っているは頑張っていることにならないんだよ」のように返してしまっては子どもは本当に頑張らなくなってしまいます。

やるのが当たり前、毎日勉強するのが普通、という状況に持っていく必要があります。時々頑張るでは、頑張っていない日のほうが多いわけです。

勉強の仕方を間違えたまま頑張っている場合はちょっと厄介です。ただ、結果が伴わないのでそういう場合は勉強の仕方か本人の気持ちのどちらかに問題があるわけです。

もちろんやらないよりはやったほうが良いのですが、ただ何も考えずに行き当たりばったりでは効果も出にくいですし、継続しなければ意味がありません。できるだけ小さいころからやるのが当たり前、それが普通のことになるようにしていく必要がありますね。

それもあってか、私自身は生徒に対して、あまり「頑張ってね」という声がけはしていません。テストの前や入試の前でもほとんど言わないです。頑張らないで得点できるようにしてほしいからです。頑張らなくても普通にしていれば点数を取れる状態を普段から作りたいと思っております。

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