友達に教えてみて

勉強は1人でやるのはなかなかつらいものです。勉強が大好きで趣味が勉強で特技が勉強、という人はほとんどいないと思います。仕方なくやる部分は大いにあるのではないでしょうか。やらなければ成績が下がってしまい、いろいろな人に叱られたり怒られたり・・・挙句の果てには、行きたい高校にもいけない、ということになってしまう可能性もあります。

おそらくこれを読んでくださっている保護者の皆さまもきっと中学生のころは、「やりたくない気持ち」もあったと思います。面倒くさくてその場しのぎの学習もしていたのではないでしょうか。そういう私ももちろんそうでしたので。

私自身のことですが、それでも好きなことがありました。それは、お友達に勉強を教えてあげることでした。特に使命感があったわけではないのですが、勉強が苦手だったり点数があまりよくない、あるいは、授業も全然理解できていない友達が中1の時に、たまたま前の席にいました。授業で指名されてもほとんど答えられないのです。自然と休み時間などにそのお友達に、勉強を教えるようになったのです。

相手はどう思っていたかいまでは分かりませんが、それがなんとなく日常になっていって、テスト前などもいつも自分のことはそっちのけで教えていたのを思い出します。ん?中2だったかもしれませんが…

そして、高校生の時もそうでした。

放送部に入っていたのですが、部活の時間のほとんどは、後輩に勉強を教えていました。ホワイトボードも使って授業みたいになっていたのです。高校生の時は、いつからかちゃんと教える場所を予習してからやってたほどです。

上記のことは、誰かからやらされたわけでもなく、自分から、しかも楽しんでやっていたのです。やはり高校生の時は、テスト前になると後輩にしっかり点数を取ってほしくて一生懸命教えたものです。

おかげで、自然と自分自身が勉強をするようになっていたのです。それは自分のためではなかったのですが、結果的には自分のためになったわけです。

こういうことからも、塾を始めてからも生徒にはよくこう言っています。

「友達に勉強を教えてあげなよ」と。

ですので、それがうまく機能しているのが今の中3生。

この学年は、わからない問題や難しい問題を教えあう習慣ができております。ほとんど授業中は先生が要らないほどです。友達に教えるということは、自分自身が理解できていないとできないのです。理解できていてもそれを説明する力も必要になります。さらには、間違えたら友達も困ってしまいますので、きちんとやっておかないといけません。

教えることによって自分自身が確認でき、復習になるわけです。教わる側も先生からと違って、わからない時は普通にわからないからもっとちゃんと教えて、のように言いあえるのです。

勉強は最終的には孤独で一人でやるものであることは間違いありませんが、友達に教えることは最善の学習方法だと感じております。うそや間違ったことを教えていては意味がありませんが、教えているうちに、新たな発見もよくできます。説明している最中に、こうした方がよいかも、となることが多くあるからです。そうするとさらにレベルアップできます。

お友達に限らず、英語などはご家庭内でお母さんやお父さんに教えてあげるのもいいですね。

「~は、英語で・・・って言うんだよ」なんて会話が出てくればしめたものです。

もしご兄弟姉妹であるならば、喧嘩にならない範囲で教えあうのがよいですね。いや、やはり喧嘩になりそうなので、お友達が良いですね。

学校の先生や塾の先生は、いつも生徒に勉強を教えているので、どう教えたらわかりやすいか、伝わるかと考えているから、年々レベルアップしています。

人に教えるということは、自分自身に返ってくる学習方法です。

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