子どもたちに家事をさせて

休校期間が長引く中、こんな時だからこそ、子どもたちには勉強や運動だけでなく、「家事」をやらせてほしいと思っております。

もちろん普段からお手伝いをしているとは思いますが、もっといろいろな家事をやらせてみるのが良いと思います。

家事は勉強にもつながります。

それ以上に、もう1つ子どもたちに理解してほしいことがあるわけです。

ふだん当たり前のように準備されていることが当たり前ではないということです。

家庭によってお手伝いの内容が異なりますので、一概には言えませんが、洋服などが洗濯されてきれいにたたまれてしまわれているのが当たり前。食事は時間になったら出てくるのが当たり前。トイレはいつもきれいなのが当たり前。部屋がきれいになっているのが当たり前。お風呂が温まっているのが当たり前。

そう思っている子どもたちがたくさんいると思います。

幸い、自粛によって、家で過ごすことが多くなっていますので、掃除や洗濯、洗いものなどをする場面を見ることは多くなっているとは思いますので、ぜひやらせてみてください。すべてをやらせるのではなく、「選択させる」ということです。

全くやったことのないものがよいでしょう。それをやることによって、やっている人の苦労もありがたさもわかります。また、やってみて気づくこともあるでしょう。できなかったりわからなかったりすれば、教えるというコミュニケーションも発生するので、親子の会話も増えていくはずです。

私が特にお勧めするものは以下の3つです。

・お米研ぎ

・床の雑巾がけ

・洗濯物を干す

です。

もうこういう時代ですから今は使わないとは思いますが、もしあるのでしたら、ほこりのはたき掃除もお勧めです。はたき掃除はおそらく、きれいに見えるところでも相当なほこりやゴミがたまっていることにも気づくでしょう。

また、やらせる場合はある程度の失敗やミスは見逃してあげてください。その都度、文句やあれこれダメ出しをしていたらやる気もなくし、また、反発しか生まれません。最後までやらせることによって、任されているという責任感も生まれてくるでしょう。

そして、終わったら必ず感謝の声掛けです。

間違っても、手伝ってくれたからといってお小遣いを上げたり、ものを買ってあげてはいけません。家事をやったから勉強もちょっとでいいよ、とか、家事をやってくれたからゲームいっぱいしていいよ、のような褒美攻めは絶対にダメです。目的が変わってしまいますので。やってくれたことを認めて、素直に感謝の気持ちを伝えてあげればいいのです。

子どもたちも自分が研いだお米を食べてくれた人が「おいしい」と言ってくれたり、拭いた床を「今までにないくらいきれいになった」などと言われればうれしいものです。自分自身でも、もっとやろうかな、またやろうかな、という気持ちを持つ可能性が高くなります。

一生懸命やれば結果が出ることを学んでくれれば、勉強にも同じことように生かせるかもしれません。

それ以上に、家事というものは、脳を刺激したり、反射神経などを鍛えたりする効果があるのではないかと勝手に思っておりますので、やること自体意味があるものと思っております。

当然ですが、やれー、と命令して始めさせるのではなく、あくまでやってくれるとうれしいな、といった感じで、そして、先ほど書いたようにいくつかの選択肢の中から子どもたちにやるものを選んでもらいましょう。さらに、お願いするときに、先に「ありがとう」と言っておきましょう。断りにくくなりますから笑

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