親はほどほどがちょうどいい

ここのところ子育てについての記事が多くなっておりますが、あちこちからコメントやメッセージ、感想、反対意見などいただくようになりました。あまり私の書いた記事に対する反応はこれまではなかったので驚いております。

意識して多くしている部分もあるのですが、同時に、私自身も親として学ぶことが多くあり、そして、塾指導歴20年を超える中でさまざまな保護者の方、生徒と接してきた中で感じたことが多くあり、最近は記事にしております。

あくまでも私の意見ですので、いろいろな見方があってよいと思いますし、また、記事によって考えるきっかけや何かの参考になっていただければと思って書いております。

さて、親になると誰しもがわが子をいとおしく思い、そして、立派な!?人間へと成長させようと思うわけです。いわゆる良い人生を送ってほしいと望むわけです。

親は勝手に親になります。子どもができれば誰もが親になるのです。親になるための勉強や訓練など特別な何かをしなくても親になるわけです。親が学ぶべきことはたくさんあると思っておりますが、なかなか現実問題として、そうそう親について学ぶことがありません。そうなると自分が育ってきたものが柱にならざるを得ないか、何かで知った親像を思い描いていくしかないわけです。

だからこそ、親は失敗をしないようにと思ってしまいます。特に、「良い人生」を望んでほしいと思うことによっていきつくところが、分かりやすい「成績面」になってしまいます。子どもの学習や成績、評価に目がいってしまいがちです。いい高校へ、いい大学へ、言い就職先へ、というふうに子どもだけでなく自分自身を追い込むことになります。

こうなってくるとどうなるか。それは、思い通りにならなかったときに起こりますが、「わが子の努力や頑張りが足らない」と子どもを責めることになります。それだけではありません。もっといくと、親自身が「私の育て方が間違っていたのかな」と自分自身まで責めることにもなります。

そういう気持ちでいると、ますます子どもを責めてしまいます。反対に自分自身を責めるほうに行くと子どもに対して申し訳ないと思うようになり、急に甘やかすという方向に行ってしまう場合もあるわけです。

子どもを責めたところで、または自分自身を責めたところで何も変わりません。思うようにいかないのであれば、今やっているそのやり方をやめればいいのです。やめないからいつまでたっても同じことを繰り返してしまうわけですね。

子どもが勉強をしないのは子どもの問題です。親の問題ではありません。子どもが勉強しない理由を親自身の責任と感じてはいけないということです。勉強をしなくて最終的に困るのは子ども自身であり、親ではありません。困ると考えるのはおそらく世間体や見栄などがあるからではないでしょうか。

子どもの幸せのために何をするのが良いのか、冷静に客観的に考えてみると、きっと今とは違った方法や支援の仕方が見えてくるのではないでしょうか。先日も書きましたが、子育ての目的は、子どもの自立です。子どもが自分自身の人生を1人で生き生きと生きていけるようにすることです。

どうも親のほうが子離れができないケースが増えているような気がしております。それは私自身の反省も含んでおりますが、なかなかわが子のこととなると頭では分かっていても、書いているようには行かないのが現実ですが・・・(;_;

子どもは親の思い通りにはなりません。それは子どもは親の一部分ではないからです。別の1人の人間として見るようにすることで、また見えてくるものも変わってくるでしょう。

命にかかわることや他人に迷惑をかけることは絶対に許さない、また、知らないことは教えなければなりませんが、それ以外での最もよい距離感や関わり方は、やはり「ほどほど」です。ほどほどの距離感が子どもの自立を妨げずにいける方法ではないでしょうか。

勉強もすべて同じです。

親がかかわれるのは小学校低学年までです。それより上になったら、あとは子ども自身です。いきたい高校があるならそれに向けて勉強するしかないわけです。勉強しないで行けなかったのならそれは子ども自身の問題なわけです。

親がしてあげられることは、環境づくりです。

環境のもっとも際たるものが親でもあります。そこの環境が間違えてしまうと育つものも育ちません。ほどほどでいいんだという心の余裕が子どもたちの気持ちを落ち着かせていきます。

ほどほどでいきましょう。

1点、私自身の中でも最も困った問題は、やはりスマホです。先日もスマホについての記事を書かせていただきましたが、子どもたちを見ているとどうしても特に学習面に影響をかなり与えていると感じております。特にここ数年は、オンラインゲームやSNSが学習の妨げになっていることは明らかです。ここをどうするのかは、やはりルール作りとルールの徹底くらいしか思い浮かびませんが、スマホも使い方によってはよいものになるのですが、小中学生にとっては完璧に遊び道具になってますし、相当な時間や神経を取られている気がします。

ここについては、逆にいろいろと意見をいただきたいと思うほどです。

コメント


認証コード2713

コメントは管理者の承認後に表示されます。