自信と過信

昨日聞いていたラジオ番組の中で、「自分の力を過信しすぎて失敗した」話がありました。これはスポーツの大会で試合に絶対に勝てると思っていた相手に負けてしまった話でしたが、これは勉強でも同じことが言えます。

勉強をしていると、非常に簡単な問題やパッと見でできそうな問題を、できるだろうからいいか、と飛ばしてしまう生徒が時々おります。あるいは、絶対大丈夫だからやらなくてもいいよ、というセリフを聞くことも。さらには、自分はほぼすべてできるから、という自信満々な生徒もおります。

いずれもおそらくテストではそこまで良い点数にはならないはずです。まず起きることは、ミスですね。非常に多くなります。また、こういう考えだと見なおしをすることもないので、うっかり間違えた、とか、問題を読み間違えていた、なんてことも起きるわけです。理解できていなくて点数にならないのではなく、こういう小さいミスの積み重ねが点数ダウンにつながってしまいます。

どんなに易しい問題であっても、どんなに内容ややり方を理解していようが、必ず自分の力で問題を解く必要があります。そして、どんなに簡単な問題であっても、問題を大切に扱う必要があるのです。心の隙があるとそこには落とし穴がたくさんあるのです。

できる問題でも、分かる問題でも1つ1つ確実に丁寧に取り組むことが、本当に力になっていくわけですね。そういう気持ちが大切です。ですから、勉強をしているときは、自分が世の中で一番できないんだと思っていいと思います。できないからやるしかないという気持ちでやっていきましょう。

その反対に、テスト本番の時は、自分が世の中で1番だと思って解いてください。気持ちが不安なままではできる問題もできなくなってしまいます。しっかり勉強をしてきたのであれば、これだけやったのだから、私にはできる、という気持ちで臨んでほしいと思います。

勉強や運動だけでなく、生きていく中で、自分の力を過信しすぎるのはよくありません。自信を持つことは良いことですが、それが過信しすぎて、物事がおろそかになってはいけないのです。過ぎたるは及ばざるがごとしとはよくいったもので、いつでもどんな時でも全力でやりぬくことが、本当の意味での力になっていくのです。

勉強にも手を抜かずにきっちりとやり遂げてほしいと思います。

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