彩北進学塾
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塾は夏期講習中ですので、しばらくブログの記事は、子育てについて書いてみようと思います。3~4回に分けて書いていきます。
これまでの塾での経験や多少の学校での経験、そして、これまで学んだ多くのことをもとに書いてみますので、どこか、何か1つでも参考になれば幸いに存じます。
今回は、「叱る」の話。
(私もわが子だとそうなりがちそうですが)、この「叱る」は難しい問題です。子どものことを思えば思うほど、しつけをきちんとしないといけないと思ってしまいますね。また、ちゃんとした大人になってほしいと思えば思うほど、子どもの行動で叱ることが多くなってしまいます。
怒ると叱るは違う、という議論が良くありますが、おそらくそれはとらえ方や定義の仕方の違いで、大きな違いはないと思っておりますので、その話は触れません。
では、まず「しつけ」は、叱らないとできないのか、というお話です。逆に言えば、叱った結果、しつけができたのか、となります。大きな声でガミガミと叱ったところでできないものはできませんし、いくらそうしてほしいと願ったところで、子ども自身には無理なものは無理ではないでしょうか。今は無理なのだと、成長を待つか、叱る以外の方法でいくしかありません。
叱ることによってできるようになったものは、形式的なもので子どもは叱られるのを回避するための方法を学んでいるにすぎませんので、根本的な解決には何ら影響していないはずです。
塾でもそうですが、「挨拶」ができる生徒とできない生徒がいます。その生徒しかいない状況で、目の前で挨拶をしてもできない生徒も増えました。だからと言って私は、「ちゃんと挨拶しろ」と言ったこともなければ叱ったこともありません。相手から返事があろうとなかろうと、いつでもこちらからは「挨拶」をし続けるようにしています。
おそらく幼いころに親が学校やすれ違った人に挨拶をしていれば、徐々にそうするものだと子どもは気づいていきます。その時に無理に「挨拶しなくちゃダメでしょ」と叱ってしまうと、その場しのぎですから、結局、叱られないために、「親の前」では挨拶をするような子になってしまうおそれがあります。常に小さいころから親が手本を示していれば自然とそうなります。
人前で挨拶をしなかったら、まずは親が先にする、そして、そのあとこういう場面ではどうすればいいのかを尋ねてあげればよいのではないでしょうか。
ですから、もし家でも朝の挨拶や帰宅の際に挨拶を忘れたからと言って叱っていては逆効果になるのです。先に親の方から挨拶をしてあげれば自然と返ってくるようになります。
私の知っている人の中には「挨拶なんて必要ない」と感じている人がいます。その人は、親から挨拶をしないと怒られてきた人です。挨拶=恐怖でしかないのでしょうか。ですから、親の前ではとっても良い挨拶をしますが、いない時は挨拶をすることはほとんどないですね。
叱るや怒るというものは、すべてが、「自分の思う通りにならない」時に怒る感情です。子どもは親のものではありません。親の思い通りになるものでもありません。もし、そうなっているのであれば、むしろ危険と言わざるを得ません。親の言うことを聞いている「良い子ちゃん」は、実は親の前以外では全く別の状態になる可能性が高いのです。「うちの子は親の言うことをよく聞くいい子なんです」というセリフを聞こうもんなら、なんとかしてこの子を救ってあげなくては、と思うこともしばしば。
親の理想や思いが強ければ強いほど、その傾向があります。
このへんのお話は次回へ続きます。