親の関わり方

深谷市栄町にある彩北進学塾です。

毎度のように書いておりますが、英語は危機を迎えているのではないでしょうか。

彩北進学塾ではテストが終わると子どもたちと面談をしております。その中でテストの感想や勉強のことなどいろいろと聞くのですが、多くの生徒が「英語が難しくて」といか「英語の授業が全く分からなくなってきた」「去年まで平気だったのに単語が全然覚えられない」など聞かれています。

確かに教科書を見ると私も思います。昨年までと比べるときわめて難しくなったなと感じるわけです。それは単語にしても、内容にしてもすべてが何度が上がっております。それでも英語は高校3年生までは誰もが付き合わなければなりませんから、苦手なままではいけませんね。彩北進学塾では英語の危機を1人でも多く救っていければと考えて、授業内容など試行錯誤しながら進んでおります。

さて、今回は久々に子育て関連の記事にしていきます。もしかしたら明日もそういった内容になるかもしれません。

かつて何回か書きましたが、親の子どもの勉強への関わり方についてです。これにはさまざまな考え方があり、またどれも正解であってどれも不正解でもあると思っております。ですから、私が今まで見てきたり学んできたりした中で感じていることを中心に書いていきます。

まずは、やってはいけない親の行動ですが、小学校の低学年までとそれ以降ではだいぶ話が変わってしまいますので、あくまでも小学校4年生以上についてです。

①これは毎回書いてますし、誰もが言いますね。

「勉強しなさい」はNGだということですね。

~しなさい、という命令は、基本的には子どもの反発を生みます。反発をしない子どもは、「やっているフリ」をしています。いずれにしても、本当の意味での学習はするはずがありません。理解するための勉強ではなく、親に指図されないための見せかけだと思ってください。これを見て「おーやってるやってる」と安心していても、結果は伴いませんし、親がいないところではサボるだけです。

子どもが自ら学習に向かう環境や状況を幼い時から作っておけばスムーズに行きますが、そうではない場合は、命令はしてはいけません。

②干渉しすぎない

今の時代は、親が子どもに過干渉な場合が多くなっていると思いますが、干渉しすぎてしまうケースがやや多い気がします。子どもの先を行ってはいけないのです。転ばぬように安全な道を先回りして作っていては転び方、転んだ時の対処を知らないまま大人になるのと同じで、勉強においてもなんでもかんでも親のほうが準備をしたりあれこれ管理をしていてはいつまでたっても何もしない子になるだけです。

放任主義を勧めるつもりはありませんが、例えば、部屋が汚いからといって勝手に掃除をしては子どもが掃除をする機会を奪ってしまいますので、散らかっていようがどんなに汚れていようが、子ども自身がこれはヤバいと思って自ら掃除をするようにしたほうがよいですね。

塾に入ったら、塾に任せるくらいで大丈夫です。塾に入れたのに親があれこれまた口出ししていたら何のための塾かわかりませんね。勉強のことは塾にお任せくださいと彩北進学塾では常に言っております。

③遊びや自由な時間をきちんと取らないのはNG

勉強は時間や量、という話は良く書いておりますし、それはその通りですが、かといって朝から晩まですべて勉強に充てるようでは困ります。ちょっとの空いた時間があれば、すべて勉強に、というのは受験生ですらどうかと思います。もちろん、寝る間も惜しんで勉強しなければいけない時というのは人生で1、2回あるとは思いますが、それが日々の生活で毎日あったら、子どもは勉強できるようになるわけありません。むしろストレスがたまって勉強嫌いを作り余計に勉強が出来なくなるという悪循環を生むだけだと思ってください。

④押し付けはいけない

親の考えや親が学んだり経験してきたものを子どもに押し付けるのは、良いアドバイスでもなければありがたい話でもない場合が多くあります。勉強については特にそうです。それぞれ子どもたちは1人1人理解する力、時間、能力すべてが異なっております。親ができたのだから自分の子どもができて当然ということもありませんし、簡単に思えても子どもの中では何かが引っかかっていることもあります。

絶対にダメなのは「なんでこんなのも分からないんだ」というセリフです。「こんなに簡単なのもできないなんて」といセリフも同じですが、これらは子どもを気付つけます。勉強嫌いを加速させてしまう言葉です。「どうせ俺はダメなんだ」と子どもが自信を失ったら最悪です。勉強に対して自信を失っている子どものほとんどが、学力が低いのです。「お前は馬鹿なんだから」と言われ続けた子どもも成績は悪いのです。自分は馬鹿なんだと思って生きているわけですし、どうせやっても無理に決まっているという発想にさせているのです。

子どもの学力、成績を上げるために必要なことは、「学習意欲」を持つことと、「学習習慣」の完成をさせることです。

決して上記に書いてきたような、無理やりやらせる勉強でもなければ、恐怖でやらせるものでもありません。また、親が監視をしていたり、何でもやってあげているものもダメですね。

いかに学びたいと思わせるか、勉強が楽しいと思えるようにするのか、または、受験生になれば、いかにやらなくてはいけないと自分で思えるかということが重要です。

学習習慣は急につくものでもありませんので、子どもを信じて「待つ」勇気も必要です。親が焦っても子どもは思い通りにならないのです。焦れば焦るほど、子どもに対して余計な一言を言いたくなってしまうでしょう。

勉強面とはいえ、もっと大事なことは、きちんとした生活リズムを死守することの方が親の役割だと思います。毎日きちんと3食欠かさないこと、早寝早起きをすること、挨拶やお礼がきちんと言えること、スマホを長時間利用させないことなど、基本的な生活習慣が学力の土台になっていることを忘れてはいけません。そういった当たり前のことができないのに参考書や問題集をたくさん与えてやらせたところで何もできるようになりません。

逆を言えば、そうした基本的な生活習慣を徹底していればおのずと学力も伸びてくるということです。よって、勉強は親子ではなく他人に任せ、親がやることは温かいご飯を用意することくらいでよいと思います。

つづく…


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