今の中学3年生から高校新課程へ…1

埼玉県公立高校入試に強い彩北進学塾のブログです。

埼玉県公立高校入試まであと30日となりました。

コロナも心配ですが、受験生は勉強するしかありません。1日5時間、休日10時間は最低勉強時間です。そうすれば前日やらないとしても明日からまだ185時間も勉強できます。185時間ということは、夏の講習くらいの学習がまだできるということです。もちろんそれ以上にやって200時間くらいの学習をしてほしいと思います。夏と違って知識も増えていますし、実践的な力もついていますので、夏以上に伸びます。

さて、高校入試がまだ終わっていないものの、さらに心配なのは高校入学後です。今日から何回かに分けて来年度からの高校新指導要領開始についての記事を書いていきます。

ある意味、中学3年生は大変な学年です。

今年度から中学校が新指導要領スタートしたことで、今度の入試ではその部分も範囲になるわけですし、過去2年間の移行措置内容も範囲になっております。そして、高校に合格したら今度は高校が新指導要領スタートとなり、大学受験では、高校の新課程での初めての受験となるわけです。

では、まず何が大きく変わるのか…

小学校から高校までの教育を変えていくのが目的なのですが、3つのポイントがあるわけです。

資質・能力の3つの柱というものがあります。

・実際の社会や生活で生きて働く知識や技能

・未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力など

・学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性など

となっております。

と、同時にもう1つ大きく変わるのが「学び方」です。高校の指導要領に『探求』というものが加わります。探求により、主体的・対話的で深い学びの実現が目標となっております。「古典探求」「地理探求」「日本史探求」「世界史探求」「理数探求」のように探求を目指す科目が新設されます。

そのため、教科・科目編成が大きく変わります。

国語の必履修科目が今までの「国語総合」から「現代の国語」と「言語文化」の2科目に代わります。地理や歴史では、「地理総合」と「歴史総合」が必履修へとなります。公民も「公共」というものが必履修となります。「情報」では、プログラミングや情報リテラシーを学ぶ「情報Ⅰ」が必履修科目となります。英語では、「論理・表現」という科目が新たに登場します。

こうした新教科や新科目を今の中学3年生が高校生になったら学ぶわけです。そしてこの生徒たちが受験する2025年度入試からは大学入試が新課程対応となり、出題されることになるわけですね。この年から大学入試が激変するというわけです。

高校が今までとは全く異なる勉強になるくらいの変化を迎えますので、高校受験が終わっても、高校入学後が大変です。よって、今の高校受験への勉強で、中学内容をしっかり1つでも多く理解しておく必要があります。今まででさえ、高校生になると数学が全くできなくなったり、英語がついていけない状態になる生徒も多かったわけですからますます二極化してしまいそうですので…

(続く)

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