古文の学習

中学生の国語は、この時期は「古文」になるところが多いと思います。すでに終わっている場合もあるかもしれませんが、古文の学習の仕方などを書いてみようと思います。

お子様が古文で悩んでいるようでしたら、ぜひお子様へお伝えして、参考にしてみてください。

まず、中学1年生は初めての古文です。小学校の時に教科書で一応触れてはいるものの、本格的にやるのはこれが初めてですね。

中学1年生の古文は、まずは歴史的仮名遣いを完璧にすることが目標です。

あはれ→あわれ、かうし→こうし、にじふ→にじゅう、こゑ→こえ

など、理屈ではなく、見てすらすら分かるようにしてほしいと思います。まずこれができることが肝心です。いわば、九九やアルファベットと同じような感じだと思えばいいですね。

そして、「竹取物語」を学校では習うと思いますので、すらすら暗唱できるようにしておきましょう。また文中にでてくる重要単語も暗記です。

例えば、「よろづ」「うつくし」「いと」「あやし」など出てきますので、確認しておきましょう。

前提としては、古文は日本語ではないと思って勉強した方がよいはずです。きちんと単語やルールを覚えていく必要があるということです。

また、ぜひ中1のうちに、旧暦や十二支は完璧にしておきましょう。

さて、中学2年生はというと、意外に古文が苦手な生徒さんが多い学年です。まず1年生と同様ですが、歴史的仮名遣いが読めないようでは論外です。もし、読めないようであれば、すぐに復習して慣れていきましょう。さらに、重要単語も増えていきますので、1つ1つ確実に覚えていくようにしてください。

「平家物語」「枕草子」「徒然草」あたりを習うと思いますので、重要単語だけでなく、「対句」「や「比喩」などの表現技法、そして、文学史的な事柄(作者・時代・ジャンル)などの知識と、「係り結び」のような用法も覚えていくようにしてください。

中学3年生は、言うまでもありませんが、高校入試の問題にも必ず古文は出題されますので、入試を意識した学習をしてほしいところです。教科書では「奥の細道」を学ぶことになると思いますが、他の作品でも問題が解けるように、知識事項や内容理解といった実践的な学習をしていきましょう。埼玉県の入試の古文はそれほど難易度が高いわけではありませんので、基本的な事柄をおさえ、基礎的な単語や知識事項をきっちり確認してください。

全体を通してですが、古文も英語と同様に、「音読」の効果が非常にある科目ですので、学校で古文をやっていない時でも、時々は古文の音読をしておくとよいでしょう。その際に、歴史的仮名遣いを間違えないように意識していきましょう。

高校になると古文は非常に難易度が高くなりますので、中学校で学ぶべきことは中学校のうちにしっかり身につけたいところです。

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