埼玉県公立高校入試について

深谷市にある彩北進学塾です。

今日は埼玉県公立高校入試でした。

まずは受験生の皆さん、本当にお疲れ様でした。

まだ２４日に実技・面接を残している人もいるとは思いますが、ひとまずは入試が終わってほっとしていることと思います。

学力検査問題は、こちらから。

彩北進学塾では例年通り、自己採点会を実施いたしました。

さて、まだそこまで深くは確認していませんが、一通り入試問題を見た感じでの印象など、国語と社会の２科目について簡単に書いてみます。その他の科目や細かい内容はまた落ち着いたら記事にして行きます。

国語から。

国語の大問構成や配点は昨年と同様でした。

大問１の小説の出典は、逸木裕「風を彩る怪物」でした。問４の記述問題が苦戦しそうな問題ですが、それ以外はそれほど難しい問題ではありません。

大問２の知識事項では、俳句の季語の問題が出題されました。久々の出題でもあったので全く勉強をしていなかった生徒もいるとは思いますが、基本的な知識があれば解けた問題です。（３）では、これまでとは異なる出題の仕方になり戸惑った受験生も多かったと思います。質問文を書く問題ですが、インタビューの内容や資料をしっかり理解していないとできない問題でもあり、正答率が低そうです。

大問３の説明文。出典は川瀬和也「ヘーゲル哲学に学ぶ　考え抜く力」でした。哲学をテーマにした文章でしたので、内容は若干読みにくい気もしますが、よく子どもたちにも言っている通り、文章が難しいと問題は易しい傾向があるの通りで問題自体はそこまで難しい問題はありませんでした。記述もの問題よりも選択肢の問題で悩まされてしまいそうな気もします。

大問４の古文。出典は、「浮世物語」。まず例年よりは文章が長めでした。さらに設問の形式が少し異なったため苦戦した受験生が多かったと思います。また、いわゆる点数を取れるはずの問題である「歴史的仮名遣い」の問題で、ミスをしやすい問題になっていたため、間違えてしまった人もいると思われます。

最後の作文は「インターネットの利用」についてでしたので書きやすい題材でした。

一通り見てみた印象ですと、平均点は例年通りになるのではないかと思われますが、若干ではありますが下がる可能性があります。

ちなみにですが、今回の古文の浮世物語の出題部分は、彩北進学塾では授業で扱っていたので、塾生たちはほとんどできていました‼

続いて社会。

大問構成は昨年と同様でしたが、配点が変わりました。

大問２が１点増え、大問６が１点減りました。

大問１は世界地理。

内容や難易度など特に例年と変化はないと思います。きちんとした理解やグラフを読み取っていないと問３と問４でミスをする可能性がありますが、落ち着いて確認をしていけば確実に取れた問題でもあります。

大問２の日本地理。

こちらも難易度的には例年通りの感じです。過去問にきちんと取り組んでいれば順調に解けた問題だと思います。地形図の問題の出題形式だけが変更になっていました。地図記号や方位、距離の計算などの読み取りではなかったため、解答しやすかったと思います。

大問３の歴史（江戸まで）。

菅原道真を書かせる問題や資料で鳥毛立女屏風、広隆寺弥勒菩薩像といったちょっとマイナーなところが使われたため、一瞬戸惑いそうです。その他はよく出題されるものだったため、得点しやすかったように思います。

大問４の歴史（明治～）。

並び替えの問題が、新聞の見出しと写真を使った問題だったため、例年に比べると易しくなりました。問３が少し難易度が高めでしっかり書けた受験生が少なかったかもしれません。

大問５の公民。

過去問や良く出る問題をしっかり解いていた人は、比較的得点しやすい問題が多かったです。ただし、問３の裁判員制度の問題は、きちんとした知識がないと解けない問題であったため、準備をしていない場合は非常に難しく感じたと思います。問４については為替相場の問題でしたが、今年はこのあたりが狙われるのではないかと準備をしていた受験生が多いと思いますので、得点できたのではないでしょうか。

大問６の総合問題です。

問題文・資料・グラフなどをしっかり読み取ってこたえなければならない問題もあり、また、問題文自体が長いのもあり苦戦した受験生が多くいるように思えます。ただ、それがきちんとできてしまえば比較的易しい問題でもありましたので、できた・できないが極端にわかれそうです。

全体を通しては昨年に比べると易しくなったといえます。ただ、やはり他の科目同様、正確な知識や資料やグラフをきちんと読み取る力が試されている問題が多く、平均点は上がるかもしれませんが、英語のように二極化しそうな気もします。

他の３科目は今週中に記事にしてみます。

• 次の記事　→
• ←　前の記事

コメント