深谷市学習塾【彩北進学塾】
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深谷市の彩北進学塾です。
埼玉県公立高校入試までとうとうあと79日となりました。もうすぐ入試という感覚になりつつあります。
さて、私は毎年、3月の中学3年生の最初の授業でいろいろな話をします。そして必ず話ことがあります。
「11月か12月頃になったら、絶対にみんな『あの時もっとちゃんとやっておけばよかったな』って言うからね」。
ある年、1人の生徒がその言葉に反応して、笑いながらこう言いました。
「俺は絶対に言わない自信がある!」
その自信満々な返答に私も思わず笑ってしまいましたが、心の中では「その時が楽しみだな」と思っていました。そして、11月。期末テストが終わり、いつものように授業をしていると、その生徒がふと独り言のように言いました。
「もっとちゃんとやっておけばよかったな…」
聞き逃しませんよ、そんな名言は。すかさず「ほら、あの時言っただろう?絶対言うって!」と声をかけると、彼は少し照れたように思い出し、笑いながら「確かに言っちゃいました」と返してくれました。
でも、私はその言葉が出るのは悪いことだとは思いません。それどころか、むしろ誇らしく思いました。だからこう伝えました。
「勉強を一生懸命やっている人ほど、そのセリフが出るんだよ。頑張っていない人は、そもそもそんな言葉が出てこないからね。それは君が頑張っている証拠だよ」。
すると彼は少し安心したような顔をして、「じゃあ、よかった」と笑っていました。
子どもたちの「もっとやれたはず」という気持ちは、決して後悔だけではありません。それは自分の努力を見直し、さらなる成長を目指そうとする前向きな気持ちの表れでもあります。そのセリフが出るたびに、私は「この子は一歩ずつ頑張っているな」と感じます。
こうした生徒たちの成長を見守る中で、忘れられないもう一つのエピソードがあります。それは、「制服」への強い憧れから始まった挑戦の物語です。
制服がくれた合格への道
中学3年の夏休みが明けた頃、1人の生徒が「志望校を変えたい」と相談に来ました。驚いた私は「どうして急に?」と理由を聞くと、彼女は恥ずかしそうにこう言いました。
「その学校の制服じゃないと嫌なんです。絶対に着たいんです!」
理由としては意外でしたが、その目は真剣そのもの。「制服を着たい」という思いが、彼女の新しいモチベーションになっていました。その志望校は、その当時の学力から偏差値で8ほど上。学校の先生からは無理と言われたほどでした。もちろん決して簡単な挑戦ではありませんでしたが、彼女の「着たい」という強い気持ちが行動を変えました。
それまでの彼女は、どちらかと言えば「勉強が苦手」で、少し消極的なタイプでした。しかし、目標が定まると、急に別人のように積極的に取り組むようになったのです。授業への集中力も飛躍的に高まり、塾の自習室には毎日のように足を運び、夜遅くまで残っていき、質問攻めにする姿も見られました。プリントもどんどんこなしていきました。
秋には北辰テストの成績もぐんぐん伸び、年明けには手の届くところまで実力を上げました。そして迎えた受験本番。彼女は見事、その志望校に合格を果たしました。誰もがびっくり。まさか受かるとは、と実は本人も驚いていたほどです。
合格を報告しに来た彼女の表情は、自信と達成感にあふれていましたし泣いて喜んでいました。そして、開口一番こう言いました。
「先生、これであの制服が着られます!」
目標がどんなものであれ、それをきっかけに自分を変え、努力を続けた彼女を本当に誇りに思いました。そして、改めて思ったのです。「子どもたちのモチベーションは、何から生まれるかわからない。でも、それを信じて応援することが大事だ」と。
結びに
塾には、成績アップや志望校合格を目指す生徒たちが通ってきますが、そのモチベーションやエピソードは本当にさまざまです。「もっとやれたはず」という悔しさも、「制服が着たい」という憧れも、すべては子どもたちの未来へ向かう一歩。
そんな彼らの頑張りを、私たちはこれからも全力でサポートしていきたいと思います。お子さまの目標がどんなものであれ、ぜひご相談ください。一緒にその目標を応援していきましょう!