怒るのとモノで釣るのはやめて・・・

今日は勉強方法というよりも保護者の皆さまにお願いしたいことを書いてみようと思います。

この話題も過去に何度か書いておりますし、そんなに前に書いたわけでもないのですが、やはり新中学1年生になってこれから中学校のテストなどが始まってきますので、このタイミングが良いかと思い、書くことにしました。

各家庭や性格の問題、その他状況もありますので、絶対とは言いませんが、できることならそうしてください、という感じで受け取っていただければと思います。

まず、テストの点数が返ってきたときですが、点数を見ても子どもに対して怒るのはやめてください。いろいろな意味がありますが、まず子どもに怒ったところで点数は上がりませんし、怒ったところで反省どころか反発にしかなりません。

怒って点数が上がるようならみんな相当上がってますから。

結果だけを見るとそうなりがちですので、まずはお子様がテスト前どうだったのかが大事になります。すごく頑張っていた、いつも以上に気合いが入っていた、たくさんの勉強時間を確保して取り組めていた、ということであれば、まずはそこについてしっかり認めてあげてください。その上で、点数が悪かったのは何がいけなかったのかを本人に考えて結論をだしてもらいましょう。頭ごなしに「なんでこんな点数なの???」といったところで何の解決にもなりません。

また子どもたちは、点数については気にしております。誰よりも本人がその点数を気にしているのです。そのあとやるかどうかは別にして、テストが返ってきたときは大いに反省もしているはずです。周りから言われなくても現実を理解しております。そんなわけですから、まずはやれたこと、頑張れたことを認めて、その上で、今後どうするのかを決めていくのが一番良い方法です。

「親に怒られるから」、「怒られるのが嫌だから」という理由で勉強している生徒を見かけることがありますが、これはいったいなんでしょうか。

誰のために、何のために勉強をしているのでしょうか。べんきょしなくてもいいと考えている子どもはおりません。どうせやるなら楽しくやりたいものです。親に怒られたくないから勉強する子は、点数だけを気にしがちです。そうなると、悪かったときは答案や結果を見せなかったり、もっとひどくなると点数を書き換えたり、うその報告をするようになってしまいます。

何点であっても、わが子がやった成果、結果ですから受け止めていきましょう。「怒られないために勉強をする」のは積極的でもなんでもありません。親が見ているときはちゃんとやって、見ていない時はさぼろうという感じにもなりがちです。

いつまでも子どものことを監視していられるわけではありませんし、また、「怖いもの」がなくなったときに何もしない子になってしまいます。

恐怖政治ではありませんが、恐怖でつながっている関係はもろく、ほころびが出やすいですので、信頼関係で結んでいきましょう。

もう1つは、モノで釣るのはやめましょう。

「何点取ったらスマホ買ってあげる」というセリフをよく耳にします。

もちろん子どもは頑張るでしょう。スマホはほしいですから。

でもスマホを買った後はどうでしょう。手に入ってしまえば、あとはどうにでも、となってしまわないでしょうか。あるいは、次のテストでは、また別の何かを要求してくるかもしれません。または、何も褒美がなければ何もしないかもしれません。

スマホに限らずですが、「~点とったら、~してあげる」は、全く関連性のないものになっているケースがほとんどです。

点数を取ることとスマホを買うことは全く別ものです。

モノで釣った場合は、モノでしか動かなくなることが多い、ということですね。また、~番以下になったらスマホ没収、というセリフもよく聞きますが、それならば最初から与えない方がよいですね。親子の関係が悪くなるだけです。

子どもは不満しか持たなくなりますし、スマホがなくても他のものに変わるだけです。(スマホを行っていた時間がテレビやゲームなどに変わるだけ)。

勉強すること、点数を取ることは、何かのモノと引き換えるものではないということです。勉強は勉強、モノはモノですから、混同しないようにしましょう。

そんなモノのためにしている勉強は、本当の勉強ではありませんので。

いずれも私自身も気持ちはよく理解できますが、子どものためには大人が変わるしかありません。

※今日は平成最後の満月ということでしたので、写真を撮ってみました。
ピンクムーン

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