今だから書けること・・・

大学1年生の時から塾講師としてアルバイトをしていましたので、いろいろな生徒さんや保護者の方に出会ってきました。

私がまだ大学3年生のときだったでしょうか…

まだ私自身がアルバイト講師として働いていた時のことです。

その時は、個人塾でアルバイトをしておりましたが、こんなことがありました。

ある1人の中3生の話です。

確か中2の終わりか中3の始めに入塾してきた生徒です。

なかなかやる気があってよい生徒さんでした。

そして、1月頃にようやく志望校が決まったのですが、本人の希望している高校は成績からするとはるかに上の学校でした。

模擬試験などで280点くらいの成績で、その志望校はだいたい380点~400点くらい必要な高校でした。

よって、中学校から受験の許可が出ず、絶対に受けさせないという話をされました。

それでもどうしても受験したいという本人と保護者の気持ちが強く、中学校側に何度もお願いしたのですが、最終的には、「不合格になってもよいなら」という話で受験をしても良いというところまできました。

そして、ここからが私の中では前代未聞の話になっていくのですが、なんと保護者の方からこんな話が出ました。

「知り合いの病院でインフルエンザの診断書を書いてもらったので、中学校はお休みして毎日塾で授業をやってほしい」という提案です。

もちろんインフルエンザなどではなく、さらにいえば、2週間ほど学校をお休みする計画になってました。

最終決定権は私にはありませんので、その塾の塾長さんが最終判断をしました。それは、引き受けるという回答です。

受験前の時期ですから、大学はお休みでしたので、やろうと思えば可能だったのもあります。

その塾の塾長と私、そして他の講師2名の合計4名で朝8時から夜10時まで2週間毎日授業を行いました。私は国語と英語を担当しました。

やるからには何とかしてやろうという思い、中学校側に対しての対抗心もありました。と同時に、学校休んでこんなことをしても良いのか、という思いもありました。

今でも中学校をそのようにして休んでやることには反対です。

さて、たった2週間でしたが、過去問でもなんと380点以上を取れるようになってました。

これは当然、本人のなんとしても合格したいという強い気持ちと中3の受験前ということもあり、見る見るうちに力をつけてきたわけです。塾でも他の生徒の授業中以外は、ほぼつきっきりで行いましたので、感触としても「受かるのではないか」という思いになりました。

この時から、人間は本気でやれば2週間もあれば、成績は100点くらいはすぐに上がるのかな、という思いを持っております。かといってこの方法は勧めているわけではありません。いざとなれば、そのくらいは上がるということです。

はい、その受験の結果はというと、不合格となりました。

以前、忘れられない生徒でも書きましたが、点数以上に大きかったのは、「内申点」でした。

そして、今とは入試生徒が異なりますので、その生徒が受けたのが「市立」の高校だったのも影響したのではないかと感じております。

しかし、それだけ頑張りましたので、最終的には2次募集で、かつ、隣の県ではあったものの、志望していた高校よりも偏差値の高い高校に入学することができました。

遥か昔の話でしたので、もうこの生徒の話も良いかな、と思って書きましたが、何度も言うように、学校はきちんと行って、その上で成績アップができるようにしていくのが本来の姿と思いますので、そこだけが誤解のないようにお願いします。

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