「いっぱい遊んで」「なぜ?に答えて」

彩北進学塾のブログです。

年々感じることがありますが、スタッフも同様のことを感じることが多くなってきているようです。

それは、ここ数年あちこちでも言われることが多くなりましたが、子どもたちの読解力・理解力・表現力・語彙力などが低下しているということ。

私自身は日々子どもたちを教える中で上記に事を実感しています。

会話をしていても成り立っているようで成り立っていなかったり、説明をしたあとに問題を解いてもらうと同じことができなかったり、聞いているようで全く理解していなかったり…こういったことが増えてきています。

よく書いていますが、問題文を理解できないので解けない生徒もとても多くなりました。たった15~20文字程度の問いでさえきちんと理解できない生徒も多くなったと思います。

語彙力の不足による理解力の低下が顕著です。

語彙力も人の話を理解する能力も幼いころに身につくものです。

そしてそういったものは日々の遊びから学ぶものです。友達だけでなく家族などとたくさんの遊びの中でいろいろな言葉を覚えていきます。遊びを通して人の言いたいことを理解する力が身につきます。また、いろいろなところへ出かけたり、さまざまなものに触れることで感性が磨かれていきます。

今やデジタル時代で、ICTがこれだけ進み、幼いころからスマホやタブレットをつかいこなしています。それ自体はいいことだと思いますが、子どもたちの語彙力の低下の一因になっていることは否めません。何しろ友達同士のSNSなどは、使う言葉がほぼ限られていてそれも正しい日本語ではないものが多く、語彙力を増やすどころか低下させてい野ではないかと思うほど。

少ない単語の数だけでコミュニケーションが成り立ってしまうわけですから、語彙力など身につくはずがありません。まして親世代もスマホ世代ですから、親子の会話も同様であることもあります。手紙や日記を書くこともないでしょう。できるだけシンプルに短い言葉で用件を済ませてしまうようなコミュニケーションの結果が、語彙力や理解力の不足を招いた要因の1つです。

ですから、できるだけたくさんの遊びをしてほしいと思います。遊ぶことでたくさん言葉を学んでいきます。ルールも学びます。いろいろな習い事も良いですが、最もよい習いごとは遊びだと思っております。昔のように子どもたちだけで気軽に外出させることが難しい時代ですし、親子で遊ぶのも場所の問題などもあるでしょうが、家の中や庭でもいくらでもやれることはあると思います。

そして、もう1つ。

子どもの「なんで?」「これって何?」「~はどういうこと?」などの疑問や質問を無視しないでくださいということが言いたいです。

子どもは新しいものを知りたいという欲求を持っています。わからない子とは知りたいと思うのです。

「なんで?」とか「それ何?」と質問攻めをする時期もあると思います。そういったときに、無視するようなことがあってはいけません。きちんと答えてあげることで語彙力が非常につきます。

子どものなぜ?という疑問に答えてあげることでどんどんいろいろなものを吸収していきます。

今や親も忙しくゆっくり答えてあげられずにいい加減に扱ってしまったり、自分で調べなさいで終わらせてしまうこともあるかもしれません。当然自分で調べるということも重要ではありますが、答えられるものはすぐに答えてあげるほうが子どももすぐに覚えられますし、記憶にも残りやすいでしょう。

いずれにしても、習い事も大切ですし、塾も大切ですが、それ以前に子どもの中の考える土台になる語彙力をしっかりつけてあげることが重要です。

そのために、いっぱい遊んでください。そして、疑問にはきちんと答えてあげてください。「勉強しなさい」と言わなくても自ら勉強する子どもになりますよ。

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