小学5年生の算数、最大の山場「割合」を克服するために

深谷市の彩北進学塾です。

小学5年生の算数は、小学校算数の中で最も難易度が高い単元が集中する学年です。この時期に「平均」「速さ」「単位量あたり」といった考え方を学びますが、特に3学期に登場する「割合」は、多くの生徒が苦手とする単元です。今回は、この「割合」について、なぜ苦手になるのか、そしてどのように克服すべきかを解説します。

「割合」って何?
そもそも、「割合」とは何を表しているのでしょうか?
簡単に言えば、割合は「基準となる量に対して、比べる量がどれだけの割合(比率)にあたるのか」を表したものです。

たとえば、「果汁100%のジュース」といえば、ジュース全体の100%が果汁であることを意味します。あるいは「クラスの男子の割合は40%」といえば、全体の40%が男子だということです。

割合は実は身近なもので、普段の生活でも無意識のうちに目にしています。たとえば、人口比や男女比、値引きセールの「30%オフ」、テストの得点率(得点÷満点×100%)など、日常生活の中で割合は多く使われています。

「割合」が難しい理由

割合そのものの意味が理解できていない 割合が何を表しているのかを正確に理解できていない生徒が多くいます。「割合=単に数字や公式」というイメージが先行してしまい、「割合とは基準と比べたときの比率だ」という本質的な部分が分かっていないのです。

もっと前の学習内容の理解不足が影響している 実は、小学4年生で習う「何倍になるのか?」という概念も割合の一部です。「何倍」という考え方がしっかり理解できていない場合、5年生での割合の学習がさらに難しく感じられることがあります。

表現の多様性による混乱 百分率(%)、歩合(割)、小数など、同じ割合を異なる表現で表すことで混乱するケースが多くあります。たとえば、0.5=50%=5割といった単純な変換はまだ理解できても、0.002=0.2%=2厘となると難しさが増します。さらに、問題文で小数表記や百分率表記、歩合表記が混在している場合、生徒の頭の中は混乱してしまいがちです。

算数嫌いのきっかけになりやすい 割合は、苦手意識を持ちやすい単元でもあります。理解が進まないと、「算数が嫌い」「算数は難しい」「できない」「やりたくない」という悪循環に陥りやすくなります。一度このようなサイクルに入ると、中学以降の数学でもなかなか立て直せなくなるケースが少なくありません。

「割合」を克服するためにやるべきこと
「割合」の本質を理解する 割合は、単に公式や計算式ではなく、物事の関係性を表したものです。何を基準として、何を比べているのかを常に意識し、問題を解くときに言葉で説明できるようにすることが大切です。

単位量あたりの基礎を確認する 割合の理解には、単位量あたり(1個あたり、1時間あたりなど)の考え方が欠かせません。特に基準となる量を正しく理解し、それを使って「全体を1とする」考え方を身につけましょう。

表現の変換練習を取り入れる 百分率・歩合・小数を自在に行き来できる練習を繰り返し行い、混乱を防ぎます。特に、小数や百分率の変換(例:0.25=25%=2割5分)を実際に何度も練習することで、表現の違いへの慣れが生まれます。

具体例を使った実践練習 実生活に関連する具体例を使い、「なぜそうなるのか」を体感させることが有効です。たとえば、「果汁10%のジュースを水で薄めたらどうなるか」「30%オフの商品はいくらになるか」など、身近な状況を通じて割合の感覚を養います。

日本語の読解力を鍛える 割合の問題文では、何が基準で何を求めるのかを正確に理解する必要があります。「全体」「基準」「比べる量」の関係を問題文から読み解く練習を繰り返しましょう。

学校と家庭の連携で「算数嫌い」を防ぐ
「割合」は小学校算数の中で重要な単元です。この単元をきっかけに算数が嫌いにならないよう、学校の授業内容を家庭や塾でしっかり復習し、理解を深めることが大切です。

彩北進学塾では、「割合」の基本から応用まで、生徒一人ひとりに寄り添った指導を行っています。つまずきをそのままにせず、今のうちに克服することで、中学以降の数学の基礎を築きましょう。

算数が苦手でも大丈夫です。わからない部分を一緒に解決し、算数を「わかる」「できる」に変えていきましょう!

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