忘れられない生徒…その2(信頼)

昨日、苦い思い出となった忘れられない生徒のことを書きましたが、今日は、非常に良かった生徒の話です。

この生徒は少し入塾が遅く、中3生の4月に入ってきた3期生です。

もともと彩北進学塾は、1期生がたった3人、2期生も7人という少ない人数でしたが、3期生は14名までいた学年で、非常にどの生徒も個性が強く、全員ここで記事にできるほどのものを持っていますが、今回は上記の生徒です。

まず、この生徒の性格や特徴ですが、私が今まで見た中で最も素直な生徒でした。素直だけではなく、自分の意見もきちんといえる生徒で、さらに正義感も強かったのですが、塾に入ってからはとにかく非常に成績も伸びました。

それはなぜか。

私やスタッフが言ったことを素直に実行したからです。なかなか中3になってから入塾してくると、自分なりの学習スタイルがあったり、他塾からの移転であれば、その時のやり方もあるので、結構大変なのが正直なところです。

しかし、この生徒は、アドバイス通りに忠実にやるべきことをやっていったのです。何をいつどのくらいどうやっているのか、できるだけ細かく明確に示しましたが、その通りにやれば成績が上がると信じて実行したわけです。

志望校も学力の問題で行きたいところを受けるのか、安全を取って1つ下げるかでぎりぎりまで悩んだ生徒ですが、最終的には行きたい高校を選んで受験して見事に合格しました。

そして、塾への信頼がありましたので、そのまま高校準備講座、春期講習と受講して卒塾したわけです。

そして、卒塾した後がさらによかったのです。

卒塾に当たり、この生徒には、高校での学習法を教科ごとに細かく伝えました。それこそ、具体的に授業の予習や復習の仕方、英語の学習の仕方、高校生はどのくらいの時間をやるべきなのかなどいろいろメモにして渡しました。

こういうのは他の生徒でも同様にやるのですが、ほとんどの生徒は高校になって忙しくなり、そんなこと覚えてすらいない、という状態になり、そのまま、となりがちですが、この生徒だけは違いました。

指示した通りに可能な限り毎日行っていたのです。

するとどうでしょう。高校のクラスの中で1位または2位をキープすることができていました。この3期生は、なかなか高校での活躍が目立った学年です。高校で生徒会長になったり、テストで1位を取ったり、警視庁に入ったり、国立大学に入学したり・・・先ほど書いた生徒も含めて、塾に対する信頼感が非常に強かった学年です。

ですので、ほとんどのこの3期生についてはほとんど、進路を把握することができております。いまだに連絡を取っている生徒も結構おります。

依存度が高すぎると自分で考えなくなってしまったり、指示待ち人間になってしまうおそれもあるので、さじ加減や線引きが難しいのですが、なんでも物事は最初は教わらなくてはなりません。そして真似たり、言われたとおりに従ってやる中で、徐々に自分でもっと良い方法や自分に合ったやり方を見つけていくのです。最初から自分は違う、というような感じで受け取る場合は、何をやっても伸びていかないものです。

そういう意味では、信頼感というのは大切です。

信頼していなければ、素直に聞くことができませんし、やってみようとも思いません。

彩北進学塾では、コミュニケーションは重要視しております。祖の生徒のことを知りたいという思いがなければ、表面的なものになってしまいます。しっかり生徒のことを知る、それが後々の信頼関係につながっていくものと信じております。

「信は力なり」。良い言葉です。

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