公民は役に立つ

毎年、中3生の社会で公民を指導するときは、できる限り生徒にとって身近なものや具体的な事柄を使って話をしております。

今に限った話ではないでしょうが、中3生くらいだと政治や経済といったことに興味があるわけがないでしょうし、ましてやニュースや新聞、テレビなどを見ない現在では、初めて聞く言葉が多くなると思います。大人にとっては当たり前のワードも子どもたちにとっては未知な言葉となるわけです。

テストや入試で出題されるから、という意味で大事なところを伝えるのは当然ですが、私自身は「生きていくために必要」なものは特に重要視して話をしております。

例えば、最近の授業の中では、経済分野では「クレジットカードやプリペイドカード」「PL法」や「クーリングオフ」などは具体的な話を使って指導しました。

クーリングオフは私自身が過去に2回ほど実際にやってことがあるので、その時の出来事や流れを伝えてみたり、PL法も特に玩具メーカーがとても気をつけているというような話をして理解してもらいました。

人は初めて聞いた言葉は、1度聞いただけでは記憶に残らないので、授業が終わったころにはもう覚えていない可能性も高いわけです。

ですから、公民については、大人の役割が重要です。日ごろから親子の会話で、政治や経済のことを何気ない雑談だけでも話していたり、子どもが小さい時などに選挙に一緒に連れていったりするなどもできます。

また、上記に挙げたようにこれからの日本はキャッシュレス化が進んでいきますので、クレジットカードを始め、プリペイドカードの仕組みなども日常会話の中でできると思います。

毎年、思うことですが、公民については、そうした予備知識や今まで生きてきた中での言葉の数が大きく影響をしている気がします。もちろん知らないものはしっかり学習をして覚えていけば問題はないのですが、公民は、自分のこととして考えられるようになるととても覚えもよくなり、テストも人生にとってもプラスになると思います。

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