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2021.03.08
カテゴリ：高校入試情報
埼玉県公立高校入試問題を解いてみて（社会）
深谷市栄町にある成績アップに内申点アップにトコトンこだわる彩北進学塾のブログです。
さて、2月26日に行われた埼玉県公立高校入試問題について簡単に分析を記事にさせていただきましたが、今回もまた書いていきます。
今までのものはこちらからどうぞ。
今回は、「社会」です。
社会は全体を通してみると、基礎基本の定番の問題が多かったので、比較的易しい問題でした。
いつも通りの大問構成でしたが、コロナの影響で公民分野の約半分がカットされましたので、中学2年生の範囲からの出題が多くなりました。
・大問1です。配点が15点分。
例年通り「世界地理」の問題。
難易度はいつもどほぼ同様でした。
問1は、三大洋の問題でしたので、正答率は非常に高いと思います。彩北進学塾の塾生は、全員が正解しております。
その他は、表やグラフを読み取る問題や雨温図を読み取る問題と良くある問題でした。雨温図の読み取りの問題は、きちんと問題文と答え方が指示通りになっていたかがポイントです。5点分の問題ですので、落とさずに書きたい問題です。
・大問2は、日本地理。配点は17点でした。
こちらの問題も例年通り。出題内容もほぼ例年と同じ。
問1は、日本の標準時を答えさせる問題でしたが、基本の問題ではあるものの、こういった問題に限って少し正答率が低くなる気がします。とはいえ7割くらいの生徒が正解できるしょう。問2が雨温図ではなく、表で示されていたので戸惑ってしまった生徒もいるかもしれませんが、書いてあることは同じなので、冷静に読み取れば問題なかったです。気問4の記述問題では「リアス海岸」の地形の特色を答えさせる問題でしたので、基本的な記述問題といえます。
そして毎度の「地形図」の読み取り問題。こちらもいつも通りの問題で特に難易度も変わらずで易しかったと思います。
・大問3は、江戸までの歴史。配点は17点でした。
出題形式などは例年通りでした。
問1は、答えが「天武天皇」でしたが、意外に知識があいまいなままだと天智天皇、聖武天皇など勘違いしてしまう可能性があるので、こういったところは正確な知識が必要です。問2の記述問題では、平清盛に関して、兵士と藤原氏の家系図を用いての問題が出題されました。問3は少し難しい問題になりました。室町時代の世界の出来事を問う問題でしたが、なかなか正誤の区別をつけるのは大変だったと思う問題です。問4はこれも定番通りの文化の問題です。
・大問4は、歴史ですが、近現代。配点は17点分でした。
そこまで難しかったわけではありませんが、問4の並べ替え問題は少し難しい問題でした。問5でも地図上の国を聞かれる問題でしたのでちょっと難しいと思います。細かい問題が多かったので、近現代の歴史は、しっかりと理解しておくようにしないと点数が取れないですね。
・大問５。公民です。配点が18点。
最初にも書いたように公民は後半がカットされたので、配点が少なくなりました。昨年度が25点でしたので、7点分は低くなりました。新しい人権に関する問題、国会のはたらき、議院内閣制、刑事裁判、財政の問題でしたが、議院内閣制仕組みが文章記述問題で問われました。教科書にはきちんと説明されておりますが、もしかするとこの問題は差が出たかもしれません。
・大問6。3分野総合問題です。配点は16点。
テーマは、「東京と各地との結びつき」。
問１は、江戸時代の文化についての選択問題、問2が原敬内閣の時の出来事についての選択問題でしたが、ここはなかなか正解が導きだせなかったのではないかと思います。普段なかなか結び付けての学習になっていないところだと思います。問3は、昼間人口と夜間人口の関係の特色は記述問題でしたが、学校の定期テストでもよく出題される問題です。ただ、資料を正確に読み取って答えないと必要なものを記述しない可能性が高く、ちょっと注意が必要な問題でもありました。最後のインターネットに関するグラフの読み取りも資料をきちんと理解していないと正解にたどり着けなかった可能性があります。
ということで、今回の社会は、選択肢の問題が16問で46点分。残りが語句や用語の記述と文章記述の問題でした。
社会は平均点は昨年並みの55点程度と思われます。
よく書いておりますが、社会は暗記科目と思って勉強をしていると得点で来ませんので、中学2年生以下の皆さんは、覚えることはもちろんですが、資料や表・グラフを読み取る力であったり、地図も頭に入れておきましょう。また歴史などは時代背景や日本の出来事と世界の出来事を結び付けたり、原因・結果をしっかりとおさえておく必要があります。公民は普段からニュースなどで言葉を理解しておくとよいでしょう。
