新中学3年生(現中学2年生)のお子様を持つ保護者の皆さまへ

深谷市栄町にある埼玉県公立高校入試と中間テスト・期末テストに強い彩北進学塾のブログです。

さて、何度か書いておりますが、今回は来年度から中学3年生なる現中学2年生の保護者の皆さま向けの記事を書きます。もちろん、それ以下の学年の方にも同様のことが言えます。

ただ新中学3年生はいろいろな意味で大変です。

もちろん同じ学年であればみんなが同じ道を通るので平等ではありますが…

まず大きく影響を受けるのが、来年度から始まる新学習指導要領のスタートです。中学3年生の1年間だけの影響とはいえ実はそれ結構大変なのです。

よくお伝えしている通りですし、昨日も書きましたが英語が激変します。もう1度まとめておきますが、単語の量が非常に多くなります。また、新しい教科書には、英検の1級、準1級で出てくるような難度の高い単語も掲載されております。もちろんすべてを覚えなくては行けないわけではありませんが、そういった言葉も登場してくるわけです。

入試に出題される文章のテーマもだいぶ様変わりしてきている都道府県も増えてきております。新しい教科書では環境、社会問題、SDGsをテーマとして扱うものが増えておりますので、入試でもここ数年、そういったことに関するテーマが増えてきております。

例えば、レジ袋の削減やフードロスについての英文やフェアトレードだったり、ユニバーサルデザインやピクトグラムの活用、さらには、伝統文化の継承や高齢者の活躍する社会、AIとの共存やSANについてなどのテーマが出題されている都道府県もあります。

埼玉県の英作文でも、環境問題についての英文を読んで自分の考えや理由を書く問題が出題されました。

もちろん英語だけでなく、他の教科もずいぶんと様変わりします。

国語は、汎用的な読解力の育成と語彙力を重視します。すべて強化の土台となる読解力と思考力の育成が柱です。特に「情報の扱い方に関する事項」が新設され、中学3年生では「具体と抽象」など情報と情報との関係について理解を深める学習があります。新聞、テレビだけでなくSNSやインターネットを含めたメディアの読み比べのようなものも扱われます。

数学は新しい教科書では身近な事象を例に課題解決の方法として数学を学ぶという実社会とのつながりを重視したものになります。統計データの処理の活用についての扱いも多くなり、これまでは高校で学習をしていた項目が中学で習う形になります。

社会は、中学3年生で学ぶ公民の教科書で政治に対する関心を高めたり、主権者教育や消費者教育について考えさせるページが充実しております。それからSDGsを主とした世界的な環境やゴールについても学習をします。中学高校との接続がキーワードとなり、高校での学びが変化しますのでそれにあわせた形となります。

理科はこれまで以上に探求学習を重視する形になります。こちらも社会同様に、高校での学びへの接続を考えたものになります。中学3年生では、イオン化傾向やダニエル電池といった内容が新たに増加しておそらくこういった単元は入試でも出題されるものとなります。

よって、この学年の高校入試は新しい指導要領のもとで行われますので、中学3年生で新たに習ったものは出題されると思います。以前も書いたように今年度に別冊で習った移行措置内容も入試ではよく出題されます。

そして、先の話にはなりますが、この学年が最も大変な理由は、中学卒業後です。高校生になったときが大変なのです。

高校に入学する年は、高校の新学習指導要領スタートとなり、新しい指導要領で3年間高校生活を送る最初の学年となります。

高校では科目の再編が行われます。

・現代社会→公共

・日本史探求、世界史探求、地理探求、理数探求という探求科目が登場します。

・総合的な学習の時間→総合的な探求の時間

・歴史総合、地理総合が誕生し、必修へ

よって、この学年の生徒たちが大学入試共通テストの本格実施の最初の学年となります。

まだまだ先ではありますが、先を見据えた学習をしておきたいものです。

今やっていることが高校入学後にもつながる、今やっている勉強が高校でも生きてくるということを念頭において取り組んでほしいと思います。高校合格がゴールではありません。もちろん大学合格もゴールではありません。大学に行く気はなくてもいざ行きたいとなったときに今やっていることの積み重ねの結果がその時に大きく影響しかねない学年ということです。

今目の前にある勉強や1年後の高校入試のことももちろん何よりも重要なのは言うまでもありませんが、その日々の積み重ねの重要度が少し大きいと思いますので、しっかりと今のものは今のうちに理解して積み重ねておいてほしいと思います。

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