そろそろ、「頑張れ!」は危ないかも…

中3生は受験まで約90日となってきました。

中間テストの結果も返却されつつですね。

そして、この後は実力テストや北辰テストがあり、そして、そうかと思ったらもう期末テストとなります。さらにはまたまた北辰テスト・・・あっという間に入試の日も来ることでしょう。

この時期になるとほとんどの生徒が勉強を始めています。個人によってその学習時間には相当な差があると思いますが、この時期になると、本人よりも保護者の方のほうが焦りだすことが多くなります。成績が伴っていなかったり、家での姿を見ていると勉強をしているのか心配になったり、高校受験に落ちたらどうするの?という不安から、「親のほうが危機感と緊張感と焦りで・・・」というセリフを何度も聞いてきました。

そこで気を付けなければならないのが、お子様への言葉がけです。中3生は15歳ですからこのくらいの年齢になってくると、受験ではなくてもそうだと思いますが、「頑張れ!」という言葉がけはあまりお勧めしません。頑張れ、と言われなくてもおそらく本人的には頑張っているはずです。それに、「頑張れ!」という言葉の中には、「まだまだ全然頑張っていないからもっとやれ」という意味を含んでいるはずです。

「受験生なんだから、もっと頑張って勉強した方がいいんじゃないの?」とか「頑張って勉強しないと高校に受からないわよ」とか「次のテストも近いから、頑張って勉強してね‼」など…

「頑張れ」以上に言ってはいけない言葉は、「勉強しなさい」です。「スマホばっかりいじっていないで勉強しろ!」などは最悪です。

「頑張れ」も「勉強しろ」もどちらも、お子様側から受け取ると「頑張ってないと思われている、勉強していないと思われている」となります。本人的には頑張っているのですが、もっとやらないとダメ、というように言われているのと同じです。

この言葉がけが続くと、おそらく、反発が返ってくる、または、返事をしなくなったり、言われないように形だけ勉強する(しているフリ)などへ変わっていくと思います。

ですから、受験生に限らず、中学生以上では、あまりお勧めの言葉がけとは言えないものになります。

逆に、「頑張ってるじゃん」とか「最近、頑張っているね」と言ってみるとよいかもしれません。先ほども書いたように、この時期の受験生は、本人的には頑張っているはずですから、「ここのところよく頑張っているね」と声がけをすることで「認められている」と感じます。人は誰かに認められたいと思っています。特に子どもはそうだと思います。今やっている部分を認められることで、次へのステップへ自ら進んでくれます。プロセスをしっかり見ることで「良いところ」に気づき、認めることができるようになりますので、できるだけお子様の頑張っている姿を認めてあげましょう。その方が、「頑張れ」や「勉強しろ」よりよっぽど成績アップにつながるはずですので

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