やはり語彙力や読解力は大事

国語ではなく数学や社会の授業中に改めて語彙力や読解力は大事であると実感しました。

学力が高い生徒であっても最近はそう感じることが多くあります。

今日もまたそう感じざるを得ませんでした。

数学の問題(連立方程式の文章問題)でしたが、数学ができないわけでも、連立方程式ができないのでもありません。それは問題文の意味を理解できないのです。時々、何を言っているのか不思議な問題もあるにはありますが、そうでない問題でも、「問題の言っている意味が分からない」「何を聞いているのか不明」「何からやっていいのか全く理解できない」のようなことが起こります。原因はすべて問題文を理解できていないところから来ております。

こうなってしまうと、まず区切って、それからさらに一つ一つ説明を加えて、そして、問題文の意味を理解させることから始まります。問題文の意味が分からなければ立式もできませんし、当然答えもでません。どんなに計算が得意であってもどんなに数学が得意であっても、問題の意味が分からなければ何もできないのです。

そして、社会では語彙力のことを感じます。問題文に出てくる語句の意味が分からないということです。もちろん社会で習う語句ではなく、問題そのものに出てくる語句の意味が分からないのです。当然、数学同様、何を聞いているのか、何を答えればいいのかわかるはずもなく・・・そこに出てくる語句の意味を教えてからもう1度やってもらうということになります。

たまたま私自身が今日「語彙力問題集」のようなものを読んでいたので、なおさらこのことを思ったわけです。勉強することも大事ですし、難しい問題を行うことも大事ですが、何よりも語彙、そして、読解力をつけることがどの科目にも、極端に言えば、生きていくうえでも重要なわけです。

特に語彙の数は、その人の世界を作っているといってもよいでしょう。語彙は、何もしないでは増えていきません。幼いころからの積み重ねもありますし、日常生活や会話の中でも増えていきます。また、読書などもその一助になるでしょう。

さらに、知らない言葉などに触れた際にどうするか、というのが大事です。文章中であれば前後を読んで、なんとなくの意味は分かるでしょうが、間違って解釈している可能性もありますし、前後がなければ全く分からないままになるでしょう。

こういうときは、知っている人に聞くなり、調べるなりするしかありません。辞書が手元になくても今はスマホなどがあればすぐに検索もできるでしょう。使い方もすぐにわかるはずです。言葉の数は一朝一夕にはいきません。小さな積み重ねで増やしていくしかありません。

語彙力が読解力にもつながり、それが学力にもつながると考えます。よって、言葉を知らなければ、学力も向上しないということです。語彙には学年も年齢も関係ありません。高校入試や大学入試においてもこれからはますます語彙力・読解力が重要になっていくのは明らかです。

背伸びして難しい言葉を使って会話をする必要はありませんが、普段から意識することも重要です。

彩北進学塾では来年度からこのところを意識して全学年ともに語彙力アップを図るための準備をしております。

すでに授業後の作文を毎回やっていますので、書く力や言葉に接する機会は多くなってはおりますが、ここに語彙力を加えていくことで、読解力アップ、学力アップにつなげていきたいと考えております。

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