赤シートで学習!?

深谷市にある「彩北式学習法」で成績アップを目指す彩北進学塾です。今日は1つ学習の仕方で気になるものがあるので書いてみようと思います。

南中の1年生の生徒がもう期末テスト(学年末テスト)の試験範囲表を持ってきて驚いてしまいました。まだ約1か月後。中学校はずいぶんと早い段階で範囲表を出してきましたね。範囲の変更がたくさん出てきそうで心配です。早く範囲表を配れば、生徒たちが早めに取り組むという考えでしょうか。

さて、中間テストや期末テストといった定期テストになると必ず赤シート(正しい名前はなんでしょう)を使って学習する生徒がいます。私自身が過去に1度も赤シートを使っての学習をしたことがないので何とも言えませんが、1つ思うことは、使い方次第ということです。赤字で書いたものをこの赤シートで隠して問題を解いていく、という学習がメインになっていたら注意です。

暗記するときに効果的なのは、声に出すことです。もう少しきちんと言うならば、耳を使っての学習ということです。よく暗記が苦手、とか全然覚えられない、という声を聞きますが、どんな風に勉強をしているかというと、ただ眺めているだけだった、というのは良くある話。

わかりやすい例が、歌です。歌を覚えるときはおそらく声に出して歌って覚えていると思います。歌詞カードだけを眺めて覚えようと思ったらほぼ無理ではないでしょうか。

声に出して覚えたものはなかなか忘れません。歌もそうですね。どんなに昔の歌でもリズムがあれば歌詞がすんなり出てきて歌えますね。

「耳を使っての学習は、目を使っての学習よりも効率が良いのだ」と言われております。よって、勉強をするときは、目で見るだけで覚えようとせずに声を出して耳で覚えることが良いのです。目と耳両方で覚えることです。さらにそこに手を動かすというものが加わるとさらにいいですね。

私は、生徒が英単語を覚えるときには必ず「書きながら声に出して」と言っております。手を動かして、目で見ながら声を出して何度も練習して覚えていくのです。

ですから、赤シートを使っての学習は、目で眺めているだけの学習なので、覚えにくいのです。赤シートを使うこと自体に反対はしておりませんが、せめて使うのならば本当にテスト直前の最終チェック程度にしておくのが良いのではないでしょうか。

英単語に限らず、用語などを覚えるときは、ぜひ声に出して、書いて、目で見て覚えてください。