こんな勉強の仕方は意味なし…1(丸付け)

勉強方法は人それぞれであって、自分に合ったやり方を見つけていくことが大事ですが、その逆に、やってはいけない勉強法もあります。そして、このやってはいけない勉強法は誰にでもいえることなので、今回から何回かにわたって記事にしていきます。(過去に同じ話も書いておりますが、改めてまとめていきます)

ほぼ効果なしなのに、ほとんどの人がやっているダメな勉強法が、問題を解いたあとの丸付けです。

塾でもだいたいどの生徒もはじめはこうなっています。塾に入ってこれはダメと教えてもそれでもやり続ける人も多い、最も多くの人がやっているものです。成績が下位に行けば行くほどその人数の割合は高くなります。

・問題を解く→答え合わせ→おわり

どこがいけないかというと、「答え合わせ」のところです。

解答を見て丸付けをしますが、正解のものは丸をして、間違ったものは「赤で正しい答えを書く」。で、終わり。次へ進んでいくような感じですね。これは全くと言っていいほど何の意味もないので、毎回、生徒にも伝えております。先ほども書きましたが、それでもこの方法を頑なに続ける生徒が多いのに驚かされます。

答えを赤で書きこむとできるようになるのでしょうか。

赤で書いたら何もせずに次に進んで、何が理解できた野でしょうか。

問題も見ないでただ答えを写すだけの作業で何がわかったのでしょうか。

ということです。

子どもたちは、間違えた問題やわからなかった問題を、×を付けて、正しい答えを書きこむと勉強をした気になるのです。空欄は埋まっていきますし、時間もすぎていきます。ページも進んでいきます。なんだかものすごく勉強をした気分になります。それを見ている保護者の方も、「頑張っているな」と思ってしまいます。

ただちにこの学習はやめるべきです。

勉強ができる生徒は、答え合わせのほうが問題を解くより時間がかかります。よく書いているように、北辰テストや定期テストなどでもやり直しのほうが時間がかかるはず、というのと同じです。

正解していても間違っていても、まずは答え合わせをするときは、きちんと「問題」を見ながらやらなければ、どんな問題の答えがその答えなのかわかりませんね。そして、なぜ間違っているのか、どういうことなのかという肝心なことを何もやっていないのでは、次に同じ問題を解いても同じ答えを書いて間違えるはずです。

そこで解説などを読んで、問題と照らし合わせて、問を読んで、そして、自分で納得して、もう1度解いてはじめて次へ進む段階になるのです。ただ解いて、次へ進むだけなら、時間の無駄ですからやらないほうが良いといっても過言ではないです。

1つ1つ問題文と解答・解説を確認して、もう1度自分でやってみて、納得して理解する。この流れは非常に時間がかかります。それでもわからなかったらわかる人に聞くしかありません。あるいは教科書などを読んでもう1度やりなおす必要があるかもしれません。

数学などでは、「マイナス」があったりなかったりを直す際に、ただマイナスを付け加えるだけでおわりにしたり、マイナスに縦線を入れてプラスに変えておわりにする人もいますが、論外です。

解答をフルに活用して、学力を向上させていく必要がありますので、丸付けしてただ赤で直しているだけの学習をしているようだったら、すぐに改めていきましょう。

気を付けなければいけないのは、解説を見るときに、ただ眺めているだけでもダメです。できれば間違えた問題は書きだして、後日、もう1度解いてみましょう。できないものをどんどん減らせば成績は上がるのみです。

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