読解力

昨日、国語を勉強することが重要と書きましたが、その中で出てきた「読解力」について書いてみます。

まず、読解力とはどういった力なのか…

読解力とは・・・

・テキストを読み、正しく理解できる力

・テキストの意味を熟考できる力

・テキストに基づいて自分の意見が論じられる力

と説明されます。

上記の3つの力がしっかりと身についている子どもはあまり多くはないというより、大人でもなかなか難しいと思います。

読解力は国語を解くうえで大事ですが、国語に限った話ではなく、コミュニケーション能力にもつながるので、将来、仕事をする上でも非常に重要な要素となります。相手の意図を理解する力こそコミュニケーションの能力です。その土台となるものが読解力ですので、大人になっても日々磨いていくべきものなのです。

この読解力をつけるうえで最も重要と考えるのが、「語彙力」です。語彙力が乏しい生徒で国語が得意という生徒をほとんど見たことがありません。逆に言うと、この生徒は国語ができるなぁ、と感じる生徒は語彙力が高いです。

語彙力は、その文字の通りですが、多くの種類の言葉や単語を知っている力ということになります。言い換えれば文字や語彙を認知する力ということになります。そうすると言葉の数が乏しいと文章を読んでいても意味が分かりません。高校入試や模試の国語の長文の問題は非常に長い文章になっております。もし、その文章中に、10以上、意味の分からない単語や語句があったら問題を解く以前に、「何」について書いてるのかわからないはずです。そうなれば問題を解けるわけがないのです。

いまやスマホが手放せない時代になり、SNSの利用が増えております。そういったところで、短縮したり、記号や絵文字で会話をしたり、正しい日本語ではないものでやり取りをしたりと、本来の正しい日本語を使う機会はどんどん失われております。新聞を読んだり読書をしたりも減り活字に触れない場面も多くなっております。当然、言葉でもなんでもそうですが、使わなければ覚えられませんし、使わない=知らないということになりますので、語彙力が増えるわけがありません。

日本語なんだから前後が分かればなんとなく意味が分かるという人もいますが、それもある程度の語彙力が必要です。まずは知らない単語を減らすことが最初に行うことではないでしょうか。知らないものは放っておく、というのが最もダメなことでしょう。活字触れても知らないものをそのままにしていたら、いつになっても知らないままですから、語彙力も調べる力も増えません。そして先ほども書きましたが、使わないと身につかないので、いろいろな場面で使ってみることが重要です。

また、読解力に必要なのは語彙力だけではありません。

文章を読んでまとめる力、つまり要約する力も必要ですし、書いていないものを推測したり読み取ったりする思考力も必要です。今回は語彙力のことを中心にかきましたが、こういったものはできるだけ早い段階で行わなければなりません。幼いころからたくさんの活字に触れ、使って、そして、調べてまた理解し使う。こういった訓練をしておく必要があります。

国語の点数を取るためだけであればある程度は、ルールを理解すれば解くことはできますが、それにプラスして確かな読解力をつけていかなければなりません。大人になっても必要な力だからです。

彩北進学塾ではこの4月から小学生対象の国語の講座をスタートさせますが、低学年では、音読や視写などからスタートしていきます。読む、書く、そして、自分で文を考えるなど語彙力をはじめ要約する力や思考力を鍛える練習をしていきます。

文章をただ読むのは、読むではなく見るです。きちんと読むための訓練を小学部低・中学年で鍛えていきたいと思います。

また、今年の入試が終わったときにふと、スマホと学力の関係(データではなく、あくまでも経験とこれまでの傾向)も面白い発見がありましたので近々記事にしてまいります。

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