埼玉県公立高校入試問題を解いてみて(数学・学校選択)

埼玉県公立高校入試問題を解いてみて、の記事も残すは学校選択問題の数学と英語です。

これまでのものは以下のリンクからご覧ください。

埼玉県公立高校入試問題を解いてみて(国語)

埼玉県公立高校入試問題を解いてみて(数学)

埼玉県公立高校入試問題を解いてみて(英語)

埼玉県公立高校入試問題を解いてみて(社会)

埼玉県公立高校入試問題を解いてみて(理科)

今回は数学(学校選択問題)についてです。

全体を通してみると、例年通りの難易度でした。

大問数は同じでしたが、小問数が昨年より1題増えました。学力検査問題とは異なり、半分以上の問題が中学3年生の内容からの出題でした。

大問1。計算問題を中心の小門集合で例年と同様の出題となりました。

この大問1で44点分の配点がありますので、できるだけここでしっかりと点数を取ることが重要になるのは言うまでもありません。また、計算問題とはいえ、複雑な計算が多いので、スピードと正確性が求められるので、普段からきっちりと練習で詰めておく必要があります。

大問2。

図形と関数の問題です。ここでの配点は11点。作図の問題もそうですが、関数と図形が混ざった融合問題も、どちらも基本的な問題であったため、ここでも比較的点数が取りやすかったと思います。

大問3。

整数に関する問題でした。配点は12点。

(1)は、ほぼ得点できた生徒が多いのではないかと思います。証明問題とはいえ、基本的な問題だったので取り組みやすい問題でした。

(2)の問題は、思考力が問われる問題だったので、ふだんから練習をしておかないと正解にたどり着けなかったかもしれません。このような「余り」に関しての問題は正答率が低いのが特徴です。また完答問題だったためさらに正答率が低くなると予想されます。

大問4。

平面図形の問題でした。配点は16点。

図形の総合問題でしたが、気付きや性質の理解が問われた問題です。相似に気付けたか、二等辺三角形に気付けたか、このへんがポイントですが、気付いたあとに活用して正解まで導くのは結構難しい問題でした。この大問4は差が出ると思われます。

大問5。

関数の問題です。配点は17点。

動点の問題です。

(1)は、非常に易しい問題でしたので多くの受験生が得点できたと思います。問題は(2)と(3)です。今年の数学の問題の中では最も難しい問題でした。時間がなくて解けなかったという生徒も多いかもしれません。また、この問題は、面積についての問題ですが、場合分けをして考えるという複雑な問題でもありました。ここにどれだけ時間を残せたかという点も大きく影響をしてしまう問題です。

平均点は55点前後になると思われます。

いずれにしても学校選択の問題の高校を志望校としている場合は、途中にも書きましたが、スピードと正確性が求められます。前半をいかに速く正確に解き、後半に時間を残せるかで、全体の出来が変わってきます。特に大問5の問題は、数分で解けるような問題ではありません。かといって前半の問題をおろそかにするわけにはいかないので、総合的な力が要求されます。日ごろから受験勉強をする際は、まずは基本をきっちり理解しそれを活用できるようきちんとした知識と数学的な思考力を身につける必要があるでしょう。

コメント


認証コード2633

コメントは管理者の承認後に表示されます。