彩北式学習法②「書く力」

彩北進学塾では、前回のような繰り返し学習のほかにも、子どもたちの学力向上などを目的に実施していることが他にもあります。以前、一度ここでも紹介しましたが、語彙力や書く力、作文の対策として行っている「授業の最後に作文を書く」というものです。

埼玉県に限らず、他の地域でも入試問題は、「記述式」が増えております。学校の定期テストでも記述式が年々増えております。それと逆行するかのように子どもたちが文字を書く時間や練習が減っているように思えます。

PCやスマホ、携帯などによって文字を打つことはあっても、とても短いものであったり記号であったり、スタンプや略だけで書いたりととても文章とは言えるものではありません。

また、「記述式の問題は難しい」という勝手な思い込みから、解く前から諦めてしまう生徒もいます。

語彙力不足が顕著になっている今の子どもたち。まして読解力も低下しているようだというニュースも出ているわけです。入試においての作文だけではなく、やはりしっかりと文字を、文章を書けることはとても大切です。

彩北進学塾では、中学部は全生徒に授業に来た日は毎回、帰宅する前の最後の10~15分間を作文の時間に充てています。ふだんからこうしたことをすることで、書くこと自体に抵抗がなくなるのと、ある程度まとまった文章を書く習慣がつくこと、そして、経験値がつきますから徐々に良い文章になっていくというさまざまなメリットがあります。

内容は、作文といっても毎回テーマを与えております。学年や生徒によって変えておりますが、例えばこんなテーマなどをこれまで書いてもらってきております。

一般的なものからちょっと変わったもの、さらには難しい問題まであります。

「将来の夢」

「最近気になったニュースについて」

「行ってみたい国と理由」

「好きなアーティストについて語ってみて」

「世界共通語は必要か」

「ドラえもんの道具を1つ使えるとしたら何を選ぶ?」

「深谷市の魅力は良さ」

「オリンピックに対して思うこと」

「死刑制度に賛成か、反対か」

「給食中の黙々(もぐもぐ)タイムはどう思う?」

「学校に制服は必要か」

「学校の校則でおかしなもの」

「スーパーなどでのレジ袋の有料化をどう思う?」

「『白』という言葉から連想するもの」

「私のストレス発散法」

など多岐にわたっています。

そして、どの生徒も非常に真面目に真剣に、そしてきちんとした文章で書いてくれます。

ですから、メリットとしてもう1つ大きなものがあります。それは、その生徒の価値観や考え方、ものの見方、性格などがこの作文から見えてくるのです。それが指導する上でのメリットにもつながっております。また、内容によっては、こちらが想像していた以上のものがあり、参考になったり、なるほど勉強になることもあり、子どもたちの学力アップのために導入したものがこちらにとってもプラスになることが多くあります。

作文の練習でもありますから、誤字やおかしな表現などは直しておりますが、内容は直すことはありません。

そして、1人1人の作文にはコメントを加えて返却しております。

中3の1年間だけでも相当な数の作文をやりますが、中1からですとノート何冊分になるかわからないくらいの量を書きますので、自然と力がつきますね。

小学部では、作文や書く練習を3月・7月・12月とまとめてやっております。また、普段から国語の時間には、国語辞書を使って調べる練習もしております。言葉が分からないといけませんから、こういう時に語彙力を高めていくということです。来年度からは小学部では国語の時間だけでなくすべての科目でいつでも辞書で調べられるようにしていきます。どの科目でもどの時間でもわからない言葉は調べる、ということです。

こういったことで、高校入試における作文についてはほとんど心配しておりません。中3生の夏期講習では記述問題練習を、11月に時間をとって「作文対策」も行います。これで普段の作文と合わせて入試では作文満点を目指し、悪くても14点は確実に取れるだけの力をつけていきます。

ちょっと作文とは違いますが、漢字などは習っているいないに関わらず、基本的にできるだけ常用漢字は、板書時は漢字で書いております。習っていないからわからないのは当然ですが、普段から目にしておくことで自然と覚えられたり、新たに習うときに覚えやすいように、ということを意識しております。

これが彩北式学習法の2つ目となります。

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