小学生の学習について・・・その3(算数)

深谷市栄町にある繰り返し学習の彩北進学塾です。

さて、一昨日、昨日と小学生の勉強・学習について書いてきました。

今日はその3回目。

これまでの2つの記事は以下にリンクを貼っておきますので、ぜひご覧ください。

小学生の勉強について・・・1(学習法)
小学生の勉強について・・・2(国語)

さて、今回は小学生の勉強の中でも最も関心が高い科目、「算数」の勉強について書いてみます。

小学校6年間の中でも最も重要だと考えているのは、小学3年生です。それまでは算数で悪い点数など見たことがなかった子でも、小学3年生になって勉強が進むにつれて、「あれ?どうしたのかな?」となるケースが多い気がします。

以前は小学3年生と小学5年生の奇数学年が重要と良く書いていたのですが、指導要領が新しくなり学習する順序や学年の移動によって、今は小学3年生と小学4年生の2学年が最も重要だと考えております。もちろん他の学年も重要ですが。

よって小学3年生でつまずいてしまうとその後、中学生になってからも数学が苦手で、となりかねません。そのところをまずは知っていただくとよいかもしれません。

まず小学校の算数で重要になってくるのは言うまでもありませんが、「計算」です。計算がしっかり身についていることが何よりも重要ですが、ただ計算の答えがあっていればよいというものでもありません。

よくある話ですが、計算だけは非常に得意で、どんどん先の学年まで進んでいって、中学校の計算までできるようになっている子どももいますが、そういう子どもがイコール算数が得意、数学が得意というわけでもないのです。むしろ計算しかできずそれ以外は全くできないという子どもをたくさん見てきました。計算は機械的にできますので、項式などさえ知っていればそれに当てはめてできるかもしれません。しかし、何を今やっているのか、なぜそうなるのか、どういう理屈なのかが分かっていなければそれは勉強ではなくただのゲームのようなものです。

計算はできるけど、文章題や図形、関数のようなものは全くできないという生徒を過去にも何度も見ております。

算数は、数学でも同様ですが、やっている本人が納得して・理解して・j腑に落ちてはじめてできたといえる科目です。計算はおろそかにできませんし、できた方がよいに決まっていますが、実はできている中身が何よりも重要となります。

よって、算数も数学と同じような学習方法が良いと思います。

やはり量が大事になります。

できない問題はいつになってもできません。また、やったことのない問題もできないのです。ですから、問題演習の量を増やすことが算数を得意にする一番の方法です。ただ、間違えた問題やわからない問題を解説だけを見て納得するのは小学生には難しいので、そこはできる限り保護者の方がサポートしてあげるとよいと思います。サポートとは答えを教えるのではなく、解説を子どものレベルに合わせて説明してあげるだけでよいです。最終的には自分自身で解けなければ結局はできていない野と一緒ですから。

さきほど小学3年生でつまずくケースが多いという話を書きましたが、その原因になるものが「わり算」です。わり算が入ってくると急にレベルが上がってきます。かけ算がしっかりと身についていることが前提ですが…

また、もし小学1年生などのお子様を持つ保護者の方がいたら、大人からすれば何とも簡単な、当たり前のような数を数えることですが、実は数を数えることは非常に難易度の高いものです。1から100までを正しくきちんと数えることは思った以上に大変なのです。就学前にできていれば問題ありませんが、意外と数が数えられないことが小学生になってからの算数に影響を与えてしまっていることもあるので、一緒に数を数えることもしてくださいね。

文章題や図形などもしっかりと子ども自身が納得できなければ、たとえ正解していてもできていることにはなりません。苦手になるのは、「割合」の単元ですが、この割合の考え方というのは中学・高校に行っても必ず出てくるものになります。割合という単元ではなく、すべてのものを考えるうえで割合の理解は不可欠です。小学生の時に間違えても公式で「比べる量」「もとにする量」「割合」の3つを使って暗記しての理解は全く無意味です。割合というものが何なのかを必ず理解させて小学校を卒業させれば、そこまでその後の数学で苦労することもないはずです。まずは「単位量あたり」のところをきっちり分かっていることが割合を理解するポイントです。

最後に、これは算数に限らずですが、ただ算数嫌いは多いので特にですが、やはり勉強は嫌いになってしまうと子どもたちはやりたくないはずです。算数はつまずくと積み重ねの教科ゆえどんどん分からないを増やすことになります。出来なくなった、分からなくなったときに立ち止まって必ず分かる状態にしておく必要があるということです。その前提が算数を嫌いにさせないことがあります。嫌い=できないという流れは作らないようにしておきましょう。

続きます。

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