忘れられない生徒その3…やる気

忘れられない生徒のことを毎日書かせていただいておりますが、今回は、特定されないよう何期生かは書かずにおきます。

この生徒は中学1年生で入塾してきました。

この学年が少し全体的に幼い学年で、超小学生気分が続いている感じで、授業中でもちょっとの隙をみつけてはさぼろうとしたり、関係ない話を始めたりと、1学期の間は非常に大変でした。

まさに塾に何しに来ているの?という感じで、何か楽しいことはないかいつも探しているような学年でしたので、学力もなかなか伸びず・・・

よく書いているように、中1は夏を転機に小学生気分を脱し中学生にしていかなければなりません。いろいろと手を変え品を変えて対応してなんとか2学期を迎えましたが、その中の2人があまり変わらずで、とにかく全体がおしゃべりをし始めてしまう原因を作っていました。

そこで2人とも授業後に呼んで、話をしました。

簡単に言うと「もう塾に来なくていい」ということお伝えたわけです。

塾は学校ではありませんので、学ぶ意欲や学習をする目的でなければ来なくていいわけですから当然の流れです。

そして、2人のうち、1人は退塾(2年後に復帰してますが)、もう1人は、自分の言葉で『変わる』宣言をしてくれて、そのまま続けることに。

その残った生徒が最初に書き始めた1年で入塾してきた生徒なのですが、この生徒の中1の成績は、上記のことでわかるようにそれほど誇れるものではありませんでした。しかし、話をした時に本人の口から「変わる」宣言が出ていたわけですが、非常に取り組む姿勢が良くなりました。

そんなわけで中2の途中位からは毎日塾に来るようになり、早い時間から遅い時間まで自習などをしていました。

中3になってからは学校から帰ってきたらすぐに塾にきて、23時ころまで毎日塾で学習をしていたのです。

私の中ではすでに中1の時のイメージはなくなっていて、よく学習する生徒の1人になっていわけです。

中3になってからは、学校のテストでは400点以上は普通になり、450点に迫る数字も取るようになってきました。

結局、毎日の学習を続けた結果、熊谷西高校の理数科に合格することができました。

中1の時のことを考えると、まさかここまで伸びてくるとは、と思うほどでした。

何がきっかけになるかわからないわけですが、中1のあの時の注意がなかったらどうだったでしょうか。もしも退塾していたらどうなっていたことか・・・いろいろ思うところはありますが、人間はいつでも「変われる」わけです。「変わろうと思った瞬間からすでに変わっているのです。」そんなことを感じさせてくれる出来事でした。

この生徒は大学もきちんと入学しています。

高校の時も一生懸命学習を続けていたようです。毎日塾で学習をしていたので長い時間学習する習慣がついていたわけですね。

塾への依存度が高かったので、卒塾後は大丈夫かとちょっと心配しましたが、自分自身でやっていけたようです。うれしい限りです。

よくこの生徒ではないですが、毎日塾で自習をしていた生徒のことを書きますが、今日挙げた生徒については初めて記事にしました。

いつも記事にしている2人がいますが、その2人も「毎日続ける」ことを実践し、学力・成績をものすごく上げました。

このセリフもいつも書いているように、「続けることがもっともよい学習法」ということです。継続は力なり、とはよくいったものです。

現在の成績がちょっとなぁ、と心配しているみなさんも、ぜひ焦らずコツコツ1つ1つ続けることです。やる気があればいくらでも挽回できますよ。

続けるとあるとき急にグーンと伸びてきますから。

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