自分の言葉で覚えよう

社会などで多いのですが、記述問題や説明問題になると全くできなかったり、何も書けなかったりする生徒さんがいます。

社会だけに限らず他の科目でも覚えることが苦手だったり、いくらやっても暗記できなかったり、という話はよく耳にします。

覚えることが苦手な生徒がやりがちな学習や傾向がいくつかあります。

・1度やって、「できる」と思いこんでいるので、繰り返しやらない

・この問題は、この答え、というように解答をただ暗記している

・意味を分かっていないのに、言葉だけを覚えようとする

・ノートを取ることやノートを作るのにやけに時間がかかる

・覚えるときはただ眺めているだけ

他にもいろいろ原因はありますが、よく見受けられるのが上記のような感じでしょうか。

それぞれ1つずつ確認してみると、

繰り返しやることの重要性はここでもよく書いているので言うまでもありません。また、反復することで理解が増し、定着していきます。1度やっただけで覚えられるのは、それこそ「天才」だけでしょう。

時々いますが、場所や順番で答えを暗記している場合があります。また、同じ問題を繰り返すと、問題の最初の何文字かだけを読んで答えを書いています。問題を全部読んで、その意味を理解することが重要なのですが、答えを書くことが大事だと勘違いしている人がいますね。

語句だけを覚えて意味が理解できていない場合はほぼ覚えられません。知らない言葉を文字だけで覚えるのは不可能に近いですね。おそらくだれでもそうだと思います。意味や関連があったり興味があったり何かしらなければおぼえていけないはずです。

覚えることが苦手な生徒に多いのが、ノートが非常にきれいで丁寧、かつカラフルということです。すべては否定しませんが、ノートをきれいにすることに意識がいくので、覚えることは後回しになっているわけです。ノートを作ることで満足していますので、当然覚えられません。単語帳などでも、単語帳を作って満足する人が多いのと似たことですね。

覚えるときに、ただ教科書を眺めているだけの生徒さんも多いです。目だけではなく、口に出したり書きだしたり友達に出してみたり、実際の写真などを見たりと、いろいろな器官を使って覚えて浮きましょう。ただ単に眺めていては覚えられるはずがないのです。

そして、最初にも書きましたが、社会の記述問題に多いのが、模範解答をそのまま覚えようとしている人が多いということです。わからない言葉をそのまま覚えようとするので意味が分からないまま覚えようとしていますから、頭に残らないわけです。

例えば1つ例を挙げるとすると…

世界恐慌という語句を説明させると、ほぼ

「1929年アメリカのニューヨークで株価が大暴落し、不景気となり、世界各国へ不景気が広まっていく」

という感じになるわけですが、

私は必ずそのあとに以下2つを生徒に聞きます。

「株価」「大暴落」「不景気」って何?

この文章の意味が理解できているの?

と。するとほとんどの生徒が「良くわからない」と答えます。良くわからない意味不明なものが頭に残るわけがありません。それをそのまま覚えようとするから全く残らないわけです。

ですので、彩北進学塾では、どんな語句にしても、自分の言葉で理解して自分の言葉で説明できるように、というのを徹底しております。きれいな解答など求めておりません。まずは理解することが大事だからです。そして、自分の言葉にして相手に通じるように書ければよいということですね。

上記の「世界恐慌」のところを学習すると、必ず各国の対応も出てきます。

アメリカは、ニューディールですが、これも説明させると「公共事業をおこし・・・」と答えてくれますが、公共事業が何だからわからなかったり、なぜ公共事業を行うのかの意味が理解できていなければ覚えられないはずです。さらにイギリス・フランスは「ブロック経済」というものを同じところで学びます。記述問題では良く出題されるブロック経済ですが、こちらも「植民地」や「関税」などという言葉を使って説明するわけですが、やはり覚えられない生徒は、「植民地」って何なのか?「関税」とは何か?を理解していないです。

教科書の説明や参考書に書いてある説明なり、解答を一字一句間違えずに覚えようとしてはいけません。そこに書いてあるものが理解できない場合は、必ず自分が分かる言葉に直してから覚えないといけません。

そうして初めて、暗記というところが始まるわけです。いくら何度も覚えようと思っても、意味の分からないものは結局何度やっても覚えられないということですね。

英単語なども「発音」を無視して、アルファベットの羅列を覚えようとしても全く覚えられないと思います。日本語の意味もおそらく頭に入ってこないですので、音と文字の関係や意味が分かってから覚えてみましょう。

覚えるのが苦手な生徒さんは、覚え方というか勉強の仕方が間違って居る可能性があるので、上記に書いたところをちょっと意識してみるとよいかもしれません。

途中に書きましたが、友達同士て問題を出しあうのは意外に楽しく学べますし記憶に残りますので、そちらもやってみるとよいかもです。

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☆彩北進学塾 中学部保護者会

   7月13日(土)18時30分~実施

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