読解力

先日のニュースで日本の子どもたちの読解力が低下した、というのはあちこちで耳にしていることと思います。PISAの調査での結果で読解力が15位に下がったというニュースです。

このニュースが出た際に記事にしようかと思っておりましたが、意外にもいろいろと書くことがあっていまさらになってしまいました。

あちこちの新聞・ニュースを読んでみましたが、専門家や関係者によって原因や対策など意見がたくさんありました。そのどれもが間違ってはいないと思います。さまざまなものが絡み合ってこういう結果になっていることと思います。

読解力、という言葉は塾でも使ってますし読解力をつけようと思っております。ただ、なんとなく分かるようで分かりにくい言葉でもありますので、ちょっと広辞苑で言葉の意味を調べてみました。

こう書いてあります。

文章を読んでその意味を理解し、解釈する力

今回のPISAの調査では、特に、

・「情報を探し出す」能力
・「評価し、熟考する」能力

が低いとのことです。

長いこと学習塾で生徒たちを教えていると読解力に限らず、他の科目や教科だけではなく、変化を感じ取ることができます。

読解力も語彙力も表現する力や忍耐力などさまざまなものが低下しているのが実感できます。

読解力は、国語に限らず他の科目にも影響をしています。計算はできても文章題ができなかったり、理科などでは暗記はできても入試のような問題が非常に長いと理解できずに解答できなかったりということが多々あります。

活字になっていなくてもコミュニケーションにおいて相手のことを理解することも読解力とリンクしている気がします。

彩北進学塾では国語の重要性は開校以来ずっと訴えてきています。特に小学生は国語が重要であることは言うまでもありません。算数も大事ですが、物事を理解するのはすべて言葉です。そして、問題文を読むことは読解力と重なっています。

彩北進学塾の小学生の授業では、毎年、7月・12月・3月が作文を行う期間としております。ここが最も読解力を身につける練習ができる期間です。普段から指導をしていはいますが、自由な発想で練習できるのはこういう機会になるのです。

作文というと、原稿用紙に何か文章を書くものと勘違いされやすいので、保護者の皆さまには説明をしておりますが、いろいろなことをやっています。彩北進学塾では学年、時期、その時の学力や能力、またはその生徒の性格なども考え、やるべきことを変えております。

例えば、以下のようなことを行っております。
・ある言葉から連想する言葉をたくさん書きだす
・途中まで書いてある文の続きを書く
・あいうえお作文を作る
・修飾語を自由につけたす
・自分で考えたキャラクターを自由な発想で紹介する
・なりきり作文
・間違い直し
などです。

できる限り面白く、楽しく書いてもらっております。そして、ダメ出しはしないようにしております。最低限のラインはありますので、必要なことは修正しますが、それ以外は基本的には生徒の発想でそのまま自由にやってもらっております。

こうした練習は、書く力もそうですが、読解力につながっていきます。何が書かれているかやかかれているものから情報を得る力は、こういった書く練習から補えると考えます。
国語の授業自体も、どう読むか、何をどうとらえればいいのかという練習もしておりますので、この書く力が加わることで、読解力は自然と身についていきます。

なかなか読解力そのものの力は学年が上がるにつれて難しくなっていきますので、小学生の段階でできる限りつけさせておきたいものです。

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