語彙力をしっかり高めましょう

深谷市の彩北進学塾です。

国語のテストで点数が取れない、国語の文章を読んでも何を言っているかわからない、作文では何を書いていいのかわからない、など国語を苦手としている人はこのようなことをよく言います。

国語ではある程度、読解のルールがあります。そのルールを理解していれば読解力は非常に高まります。点数も得点源にできる科目ですが、語彙力がない場合はいくらルールを教えても点数が上がりません。

インターネット、特にSNSなどでやり取りする人が増え、その中では特定の言葉や語句しか使わない会話をすることも多いようです。「やばい」という言葉は、どんな場面でも使ってしまう人がいます。

語彙力がないと結局、言っていることが理解できないわけですし、自分の言いたいことを伝えることもできません。知らない語句が出てきたときに意味が分からないとその内容が頭に入りません。言葉の使い方を間違えてしまうと相手に対し失礼になっていたり、全く違う意味で伝わってしまう可能性もあります。

国語の点数があまりよくない生徒は、会話をしていてもやはり語彙の数の少なさを感じることがよくあります。出てくる会話で使われている語彙がほとんど同じだからです。

小学校の中学年から高学年にかけて、この語彙力を高めることを意識していきたいです。中学生になると語彙の数も多くなり、急に知らない言葉が多くなりますので、小学生のうちにできるだけ数多くの言葉を知り、使えるようにしておくのが望ましいわけです。

では、語彙力を高めるにはどうすればよいか。

まず言うまでもありませんが、「読書」は非常に効果的です。特に有名な文学作品や論説文が良いですね。もちろん本を普段からほとんど読んでいないなら、本人が気に入ったものからでいいのですが、もっとも重要なことは1冊で終わらないということです。読書をすることが習慣になるように続けることが重要です。ですから続けられるような内容の本が良いですね。

またアウトプットすることでつかるようになりますので、自分で文章を書くことも重要です。そういう意味では、日記が効果的なアウトプットの方法です。その際にできるかぎり、ふだん何気なく使ってしまい便利な言葉の形容詞は使わないようにするとよいですね。

その形容詞は、例えば、「良い」「悪い」「すごい」「楽しい」「うれしい」などですが、こういったものを別の言葉や言い回しにすることで、日常で使わない言葉を使うことになります。もちろん形容詞を絶対に使うなということではなく、どんな意味でも通用してしまうような上記に挙げた例のものを避けると考えることにつながるのでお勧めです。

またわざわざ本を読んだり日記を書いたりとしなくても、日常生活で語彙力を鍛える方法はいくらでもあります。学校へ行く途中にもさまざまな店、工場、建物、看板、標識などがあります。何気なくただ通り過ぎるのではなく、あれは何だろう?とか、どういう意味だろうかなど考えていくと、ただ言葉を覚えるよりも楽しく、記憶にも残りやすいです。

SNSでのやり取りは仕方がないかもしれませんが、友達や家族との会話をするときも、1語や2語での単語での会話ではなくきちんと文にしていくだけでもだいぶ違います。中学生になって半反抗期になったら、「うん」「めんどくせー」くらいしかしゃべられなくなってしまうかもしれません。または無視して口を開くこともしないかもしれません。ですから小学生のうちにしっかりと語彙力を高めることが大事だと思います。

テレビなどでも歴史的なものや芸術的なものを見ると、いろいろな言葉を学ぶこともできるので、いいかもしれませんね。

いずれにしても人間は、物事を考えるのはすべて言葉です。他人とコミュニケーションを取るのも言葉です。

その言葉の数と質を高めることは国語の点数をアップさせることだけではなく、将来に分かって生活していく中でも重要なものです。ぜひ小学生の中学年になったら、意識していきましょう。

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