中身を大事に

勉強をしている生徒を見ていると、いろいろな学習の仕方をしています。

一生懸命勉強をしても成績が全く上がらない生徒もいれば、全然勉強をしているように思えないのにものすごい点数が良かったりする生徒もいます。

彩北進学塾では、このブログ上でも何度も書いておりますが、

繰り返し行うこと

演習を多くすること(アウトプットを多くすること)

毎日やること(継続すること)

の3つを大事にしております。そこにプラスして時間をかけることとしておりますが、上記のことを同じようにやってもおそらく差が生まれます。

上記4つをすべてやれば必ず成績が上がる、と言いたいところですが、それはそうでもないのです。

では、何がいけないのか・・・

・繰り返し行う=暗記ではありません

同じ問題、同じ問題集、同じテキスト、同じような類題を何度も行うということですが、時間を空けずにすぐにやって、ただ単純に答えを覚えていてそのまま書き写す、では意味がないのは誰にでもわりますね。同じものを繰り返し行うのは、ただの暗記とは違います。

・演習を多くすること=ただ解けばいいということではありません

演習を多くすればよいのは確かですが、できなくてもとにかく何でも解きまくればいいというわけでもありませんし、答え合わせも丸か×かだけでの、やったという事実だけでは当然伸びるものも伸びません。

・毎日やること=計画性のない、その場しのぎはいけません

毎日やることは何よりも強い学習方法だとは思いますが、「今日は何をやろうかな」とか「今回もできるやつでいいか」「すぐに終わるこれをやろう」などという、「やり終わった」という事実だけが目的になっている学習は、身につきません。時間の無駄です。

・時間をかける=何時間もやればいいというわけでもありません

勉強は時間がかかります。できるようにするためには時間がかかるものです。ですから時間をかけないとなかなか学力はつかないのです。ですが、それは、とにかく長い時間学習をすることとは意味が違います。長くやればいいっていうわけではないのです。上記に書いてきたように、何も考えずにただやるだけでは、結果は変わらないでしょう。

いずれも重要な要素ではありますが、中身の伴わない学習は、「やった気がする」「自己満足」「結局伸びない」という悪循環に陥ります。

当たり前ですが、できる問題を何度やったところで変わりませんね。勉強はできないところを減らしていくのが勉強です。わからないをそのままにしていたら、いくらできるところを勉強していても結果が変わるわけがないのです。得意だったり、すぐに終わるものだったり、やりやすいものを選んでやっているうちは、分からないが増えるだけで、点数が伸びていかないのです。

自分の子どもがものすごく勉強をしているのに、成績が上がらない場合は、このことを疑った方がよいでしょう。おそらく勉強をしている内容が、好きなところなどになっているはずです。

何時間やろう、とか、何ページ進めよう、という曖昧なものは辞めて、「何の問題集をどれだけ進めるか」、という決め方をしていかないといけません。

科目や内容が偏ったり、苦手なものを避けてしまわないようにしておく必要があります。

また、その際は、きちんと答え合わせをして、間違えた問題をもう1度やり直すことが必要です。このへんについては、少し前に記事にしておりますので確認してください。

毎日時間をかけて勉強をしているのに成績が上がらないでは、モチベーションも上がらないですし、学力も上がらずでもったいないですね。

ですから、「何時間勉強をしたよ」とか「何ページ進んだ」というお子様の報告は、内容がわからないので、身になっているのかよくわからないのです。それだけ聞くと、うちのこどもは頑張っている、とかそんなに勉強をしてすごい、というように褒めたくなりますが、実は毎日同じところだけをひたすらやっていたり、同じ科目や単元ばかりだったり、得意なところだったり・・・という場合がありますので、きをつけましょう。

わかりやすいのは、学校のワークや塾のテキストなどを進めていくのがいいでしょう。それぞれ曜日で科目を振り分けて、問題集を何ページ進めて、できなかったものはすぐにやりなおして理解する、という流れがよいでしょう。

ですから、1日に1教科多くても2教科が限界です。

そして、それだけやっても2~3時間くらいはかかるものですから、学校の自主勉や宿題とあわせてうまく進めていくと、結果も成果も変わってくると思います。

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